「キャロウェイのAIテクノロジーのメリットを実感できている」。ザンダー・シャウフェレにインタビュー、PGAツアーで戦うための「道具へのこだわり」とは?
ZOZOチャンピオンシップの翌週、ザンダー・シャウフェレに直接話を聞く時間を得た。自身のクラブ選びについて、契約するキャロウェイが推進するAIテクノロジーについて、聞いていった。
インタビュー冒頭から、道具選びで何を一番大切にしていますか? と聞いてみた。「飛ぶ、止まる、といった性能はもちろんだけど、人間が使う道具だから、僕はフィーリングを一番大事にしている。構えた時の安心感、シェイプ、据わりの良さ、インパクトの感触……」。 「でも、今のPGAツアーは飛距離がとても重要なファクターになっています。とくに厳しい優勝争いをしているなかでは、飛ばすことが絶対のアドバンテージになります。だから、14本の中でもドライバーの重要性が高まっている。今使っているパラダイムのドライバーは、AI(人工知能)のテクノロジーが入っていて、曲がり幅や飛距離のロスをカバーしてくれているのを実感できています。それでいて、様々な素材による複合ヘッドなのに、単一金属を打っているような濁りのない打感の良さを感じられる点が大きいんです」
「小さくて微細だと感じるメリットでも、それをひとつひとつ積み重ねていくことがPGAツアーを戦ううえで、とても重要です。数年前、キャロウェイと契約した当時、責任者の方から『ゴルフ界をリードするメーカーに必ずなるから、それを信じて一緒に進んでほしい』と言われたことが強く頭に残っています。その言葉のひとつがAIテクノロジーだと感じています」 道具の話は3W、UT、アイアンへと続いた。「このパラダイムの3Wは、飛距離性能が凄いんです。だから、飛距離に高さを加えて目標を狙っていこうとロフトを寝かせたハイローンチ(HL)モデルを使っています。ロフトでいうと4W相当ですね。これで260~270ヤードを目安にしています。APEXのユーティリティウッドも飛ぶので、以前はロフト20度を使っていましたが、いまは23度のモデルに替えました。こちらは240~250ヤードのスパンです。この2本はどちらも操作性が高く、地面からだけでなく、ティーショットでも多用しています」。