その動きが注目されている台風10号、数日前からの予想進路が26日になって大きく変わっています。山陰にもいつ接近するのかまだ定まっておらず、夏特有の「迷走台風」に、気象庁は最新の情報に基づいて備えるよう呼びかけています。 気象庁の会見： 予報円が非常に大きく、台風の進路に不確実性が大きい状況。 気象庁が26日午後に開いた記者会見。台風の予想進路図が逐次発表されていますが、山陰地方にいつ最接近するのか、現時点でも大きく変わる可能性があります。 日本の南の海上にある台風10号。数日前の予報では、太平洋を北上し東海地方や関東地方を直撃する進路になっていました。しかし台風は西寄りに進み、九州の南の海上にあります。これは台風の北側に張り出した太平洋高気圧と、台風の西側にある寒気を伴った低気圧の影響を受けたためで、加えて動きが遅いのも特徴です。 午後３時発表の予想進路図を見ると、台風の位置を示す予報円、この中心は29日午後に九州南部の西側付近に予想されています。 ここから進路が北東に変わり、九州を横断した後、30日午後に愛媛県付近、その後速度を上げながら31日午後には新潟県付近に達する予想になっています。 こうした中で、雨雲と風の予想ＣＧによると、台風が29日夜にも島根県沿岸付近を北東に進み、30日午前に県東部に達する見込みとなっています。このコースになった場合は、台風の進行方向の東側に入るため、特に暴風に警戒が必要になってきます。 ただ30日午後の予報円の範囲は、最も西寄りだと九州付近、北寄りだと山陰沖の日本海、東寄りだと紀伊半島付近など、まだどこに進むのか定まっていません。最新の情報に基づいて防災対策をとるようお願いします。