借りパク注意! レンタル先で大活躍中のJリーガー(5)浦和に返したくない! 降格危機から救う活躍、IQが高い最高の男
選手が定められた期間に他クラブへ移籍する制度である「レンタル(期限付き)移籍」。2024シーズンのJリーグでは、数多くの選手がレンタル移籍で新天地を求めた。なかには加入後すぐに貴重な戦力となってチームに貢献している選手も存在する。今回は、レンタル先で存分に実力を発揮しているJリーガーをピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
MF/DF:宮本優太(みやもと・ゆうた) 生年月日:1999年12月15日 保有元クラブ:浦和レッズ レンタル先クラブ:京都サンガF.C.(レンタル期間:2024年2月~2025年1月) 2024リーグ戦成績(レンタル後):28試合1得点1アシスト 2024シーズン開幕前に浦和レッズから京都サンガF.C.にレンタル移籍した宮本優太は、古都・京都で充実した日々を過ごしている。 流通経済大学在学時(3年生)に浦和への加入内定が決まるなど、宮本は大学サッカー界でも一際注目を集める選手の1人だった。元々はボランチが主戦場だったものの、途中から右サイドバック(SB)にコンバートされたことでマルチロール能力が開花。プレーの幅が広がり、サッカーIQの高い選手に変貌を遂げた。 2022シーズンより浦和に正式加入した宮本は、2023年1月にデインズへのレンタル移籍を経験する。チャレンジャー・プロ・リーグ(ベルギー2部リーグ)での武者修行期間はわずか半年足らずで終了したが、今年2月の京都加入が大きな転機となる。 新天地では主に右SBとセンターバック(CB)をこなし、レギュラー格として活躍。京都は一時J2降格圏内に沈んでいたが、今夏にレンタルで加入したブラジル人FWラファエル・エリアスの活躍もあって残留圏内に浮上すると、現在は降格圏内の18位・ジュビロ磐田と勝ち点「6」差の15位につけている。 ゴールという目に見える結果でチームをけん引しているエリアスの存在はもちろん大きいが、チーム事情により本職ではないCBを任されてもしっかりタスクを遂行できる宮本の貢献度は非常に高いと言える。 大学時代に培ったマルチロールプレイヤーとしての下地が、ここにきて生かされている格好だ。曺貴裁監督にとって、流通経済大学でコーチを務めていた頃からの教え子である宮本は、保有元クラブの浦和に返したくない人材だろう。
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