【陸上】富士通が「Running Day」を開催!年齢や障がいの有無の垣根を越えたイベントに笑顔
富士通は11月24日、「Running Day 2024」を神奈川県川崎市の「Fujitsu Technology Park」で開いた。このイベントは 「スポーツの秋を楽しもう!」と銘打ち、同社所属で400mハードルの岸本鷹幸、棒高跳の江島雅紀、元競歩選手の荒井広宙さんが講師として参加した。また、義足ユーザーを対象としたランニング教室も併催し、こちらには兎澤朋美が講師を務めた。 富士通に篠原倖太朗が来春加入 駒大エースが名門実業団へ 城西大・平林樹と麗澤大・鈴木康也も 晴天に恵まれるなか、イベント冒頭ではパラアスリートの兎澤が、健常者も含めてスポーツ義足の仕組みを紹介。その後はかけっこ教室やウォーキング教室で汗を流し、最後は義足ユーザーとの混合リレーイベントで盛り上がりを見せた。午前、午後の2部行い、老若男女およそ60名が参加。年齢や障害の有無にかかわらず、誰もが垣根を越えて笑顔で楽しく身体を動かしていた。 参加者は「体育の授業ではあんまりやったことない動きが多くて楽しかったです」と笑顔。岸本は「子どもたちの競技レベルが想像をはるかに上回ってきました」と舌を巻き、江島は「陸上競技の発展のため、競技力の向上だけではなくて、地域の方との交流が必要。義足の方との交流ができたので、今後も活動していきたい」と語った。 今夏のパリ・パラリンピック女子走幅跳(T63/片大腿義足)で5位入賞を果たした兎澤は、自身もこうしたイベントに参加したことをきっかけに競技に打ち込んだという。 「みなさん積極的に動いて、走りたいという気持ちで臨んでくださったので、すごく濃い時間になりました」と振り返り、健常者と一緒のイベントとなったことについて、「義足の人たちと、子どもたちが交わる機会というのが少ないのが現状。一緒にリレーをするなど、同じ目標に向かってできるのはすごく良いイベントでした。子どもたちは、障がいに対する認識、心のバリアがなく、フラットに思ったことを聞いてくれて、バリアも取り除きやすい。これからもどんどん広がっていけば、誰もが生きやすい社会になっていくんじゃないかなと感じました」と語った。
月陸編集部