サイトのテーマと関係の浅いコンテンツは削除すべき? 残して内部リンクを見直しましょう
ひとりで頑張るSEO担当者さんの悩みに答える本連載。今回の質問は「サイトのテーマと関係の浅いコンテンツは削除やnoindexにすべき?」です。この回答は「削除やnoindexは最終手段ですので、基本的には残し、内部リンクを見直しましょう」です。
削除やnoindexは最終手段
今回の質問は、ある特定のテーマに沿った情報を紹介しているサイトにおいて、「サイト内にメインのテーマと関係の浅いコンテンツがあり、後者の方への流入が多い。関係の浅いコンテンツを削除やnoindexにすべき?」というものです。ペンネーム「たくone」さんが寄せてくださいました。より多くの流入を集めているコンテンツは過去のサイトのテーマに沿ったもので、現状のテーマとは無関係ではないものの関係は非常に浅い、とのことです。 結論からいうと、削除やnoindexはおすすめしません。削除やnoindexは基本的に「どうにも直しようがないほど品質が低い」場合にだけ実施すべきものです。メインのテーマと関係の浅いコンテンツがサイト内にあったとしても、カテゴリー分けやタグ付けなどのナビゲーションを工夫し、コンテンツの内部リンクを調整すれば、読者やGoogleを迷わせないサイトにできるはずで、そのように対応すべきです。
読者もGoogleも、リンクのつながりを見る
メインのテーマとはほとんど関係のないテーマのコンテンツ群がサイト内に存在する、というケースはごく普通にあるもので、それが問題になることはありません。一人のブロガーが書いているブログの中に、草野球と子育てと仕事と政治の話題がある、といったことはごく自然です。 重要なのはリンクのつながりです。リンクでつながったコンテンツのまとまりが話題ごとに形成されていて、読者が1つの話題を追っているときにはその関連のコンテンツだけしか目に入らないようになっていれば、見て混乱することはありませんし、サイト内にいくつかの無関係な話題があっても構いません。 たとえば、Wikipediaのある特定のページを見てみましょう。そのページからは、そのページで扱っている話題と関連のあるページだけがリンクされているはずです。関連の深い話題を扱っているページ同士はリンクのつながりが密になり、クラスターを形成する一方、関連のない話題を扱っているページとはリンクがつながっていません。 このように、近い話題を扱うページとそうでないページがリンクのつながりによって分離していれば、読者もGoogleも混乱することはなく、それぞれのコンテンツを正常に評価することができます。先に例に出したWikipediaなどはあらゆる話題が扱われていますが、リンクの関係が適切であるため、不利になるどころか有利に働いています。