無印良品「ユニクロとほぼ同価格帯なのに、品質は段違い」3つの傑作アイテム
メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第473回目をよろしくお願いします。 ここ近年で無印良品はファッション向けに大きくシフトしています。 ⇒【写真】着用例。ブランド品のような素材感の無印良品「ヘンプ混長袖シャツ」 得意のコンパクトシルエット、実用性のみを強く意識したデザインディティールを捨て、ここ数年はトレンドをしっかり取り入れたファッションアイテムを強く打ち出しています。 実用性重視の方はワークマンやユニクロなどに流れる可能性がありますが、僕たち「服好き」なら今は無印こそが買い! ブランド見えするような驚くほど高クオリティのアイテムがたくさんあります。今回はそんな無印良品マストバイ3選! 今回、紹介するアイテム、ほとんどの人が見落としているはず……読み終えた後は正直、「あ~今年はユニクロの○○買わなくてよかった!」と思うでしょう。ユニクロと価格はほぼ変わらず「上位互換品」をお教えします。
★「ユニクロのリネンシャツ」はもはや時代遅れ
・紳士 ヘンプ混長袖シャツ 3990円 ここ10年ほどで随分身近になったリネン素材のシャツですが、その功労者は間違いなく国民服ブランドであるユニクロ様。フレンチリネンを100%使ったシャツで3000円ほどで提供、リネンにおける価格破壊の筆頭となりました。 本来、リネンは天然繊維の中でも希少性が高い高級原材料、100%使ってさらにパターンの数が多いシャツデザインで3000円を実現するなど他ブランドではほぼ不可能。 大量生産や工賃の安いバングラデシュ縫製(そもそもバングラデシュは巨大ロット対応のみのところが多く、縫製工賃がいくら安くても中規模程度のブランドでは扱いきれないため、ファストブランドの優位性をますます高いものにしている)などを駆使しユニクロならではの価格で天下を取ってきました。 ところがここ数年ではリネン人気に少々陰りが出てきました。 僕が懇意にしている複数の繊維商社が口を揃えていうのは「消費者がイージーケアに慣れすぎている」というもの。リネンの最大の魅力は美しい光沢感、さらにそれに加えて独特の「シワ感」にあります。 しかしながら、最近では「シワがつかないスーツ」「シワが入らないスラックス」などの提案が氾濫しており、結果「シワ=悪いもの」という認識が消費者の間で根付き始めています。 シワといえばデニムパンツですが、最近ではアメリカンヴィンテージなアタリ感やシワ感を再現したものも敬遠されがちで、どちらかというとユーロ風のクリーンな色落ちのものが好まれる傾向も。