負傷者が続出する代表ウィーク バルセロナ会長ラポルタ「我々はサッカー選手を守らなければならない」
レヴァンドフスキやヤマルは軽傷で済むも
バルセロナ会長のジョアン・ラポルタは、『Barca One』のインタビューにて、昨今の代表ウィークにおける怪我人続出の問題について言及した。 試合数の増加などによる影響もあり、代表ウィークにて怪我人が続出しているこの問題。さまざまなクラブが怪我人を出す中、バルセロナも例外ではない。今月の代表ウィークではFWロベルト・レヴァンドフスキが、15日に行われたUEFAネーションズリーグのクロアチア戦にて右足を負傷。幸い大事には至らなかったが、20日に行われるセビージャ戦の出場は回避する可能性が高いとのこと。また同じくしてFWラミン・ヤマルも12日に行われたネーションズリーグにて左ハムストリングに過負荷がかかり、足を引きずる様子が見られた。こちらも大事には至らず、セビージャ戦には出場可能とのことだが、同じく様子を見る必要があるだろう。 これらの問題について、バルセロナの会長ジョアン・ラポルタは「強制的なルールを変えなければならない。選手が自由に決められるのであれば、状況に応じて行くことも行かないこともできる。我々はサッカー選手を守らなければならない」と言及。その時のクラブチームの状況に応じて、選手自身が選択権を保有できる必要があると述べた。 FIFAの規定にて、「FIFAが定めるインターナショナルウィーク中の国際試合において、各国の代表に呼ばれた選手の所属するクラブは、その参加を許可しなければならない」というルールがある。多少の例外はあるものの、基本選出された選手は余程の事情がない限りはそれに応じる必要があるために、クラブチームからすれば大打撃になる可能性がある。 加えてスペインでは法律で決められている部分もある。スペインのスポーツ法第47条にて「本国が参加する国際大会や、その準備のために招集された場合、それらに参加することは義務である」と定められている。76条には「ナショナルスポーツチームの招集への不当な参加の欠如」は非常に重大な違反であると定められており、これらを破れば罰金が課せられることになる。オリンピックにてスペイン代表のメンバーが豪華なのはこの理由があるからだ。 いずれにせよ、これらの問題を解決するには、FIFAの規定、国の法律を変えるか、試合数を減らすかのどちらかであろう。圧倒的に後者の方が問題解決に近づきそうだが、果たしてこの声はFIFAやUEFAに届くのであろうか。
構成/ザ・ワールド編集部
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