再び“エッグショック”か…たまごの価格が徐々に上昇 鳥インフル拡大の懸念も
鶏卵産業にくわしい専門家によると、今、価格が上がっている理由は、クリスマスケーキやおでんなどでたまごの需要が高まっているからだといいます。 ただ、今懸念されるのが各地で増えている鳥インフルエンザです。 東京農業大学元教授 信岡誠治さん 「鳥インフルのウイルスが、今年は日本だけでなく世界中でウイルス濃度が高いんです。だからいつかかっても不思議ではない状況」 今年は、10月17日に過去最速で1例目が確認されて以来、9件発生。19日は岐阜県の養鶏場で鳥インフルエンザの陽性が確認されるなど、19日までに7道県で約110万羽のニワトリが殺処分の対象となっています。 15日、農水省の江藤大臣は… 江藤農水相 「今年の発生ペースは一番、最悪だったときとほぼ同じペースになりますので」 鳥インフルエンザが大流行し、過去最悪となった2022年と同等のペースで発生していると発言しました。 たまごの高値が続いている中、このペースで流行していくと… 東京農業大学元教授 信岡誠治さん 「さらに価格が上がるリスクがあるということです。それは鳥インフルエンザの発生状況によります」 去年の“エッグショック”に匹敵する可能性も出てきてしまうというのです。
当時、涙ぐましい努力をした人も… 主婦(50代) 「お弁当のときに(卵焼きを)1日で使う分を2日で使う。1個で1人分使っていたのを1個で(卵焼き)6切れにして3切れずつを2日間にわけて入れるという」 ──食べている量は? 主婦(50代) 「半分」 主婦(40代) 「かさ増しして食べたりはするかもしれないです、お野菜と」 ──どうやって? 主婦(40代) 「もやしとか、だいたい値段が安定している野菜を使って、それに混ぜてたまごとじしたりとか。1品増えるだけで夕食変わるので」 専門家によると、少なくとも年内は価格は下がらない状況が続く見通しだということです。