渡船に行列も クイーン・エリザベス大阪入港フィーバー
渡船に行列も クイーン・エリザベス大阪入港フィーバー THEPAGE大阪
世界で最も有名な客船の名前を受け継ぐ3代目「クイーン・エリザベス」が22日朝、大阪市港区の大阪港に初入港した。以前から地下鉄などの交通機関で周知されていたこともあり、当日は多くの見物人で同港のほか、対岸の此花区なども見物人であふれた。同船は同日午後11時に離岸する予定。
渡船から「クイーン・エリザベス」撮影続々
大阪市港湾局によると、同船は175年に渡る歴史を誇る英国の「キュナード・ライン」が運航する、英国女王の名を冠することが許された数少ない女王船の1つだという。大きさは総トン数 9万901トン、全長 294メートル、乗客定員2081人という巨大なものとなっている。 めったにみられない入港を見るため、同港付近では近くの地下鉄・大阪港駅などから多くの見物人が早朝にもかかわらず訪れる。 海遊館前で見物していた同市港区の女性(32)は「大きすぎて写真が撮れない」と困り顔。しかし、周囲の「渡船に乗って対岸(此花区)言ったらええねん」という声を聞き、すぐに天保山渡船場で行き対岸へ渡り撮影を続けていた。同市によると、渡船場は市内には8か所あり、15隻の船を使用。この天保山のそのうちのひとつだという。 渡船担当の市職員は「やっぱすごい人ですね」と苦笑。この付近の市民にとっては、自転車ごと乗れるため重要な交通機関ではあるが、ギュウギュウ詰めとなった船内でも、撮影しながら「すごいなぁ」という声をあげるアマチュアカメラマンの姿が多く、後に渡船場には行列ができるなど、フィーバーぶりを見せた。
ワールドクルーズ2016の最中
同局によると「クイーン・エリザベス」はワールドクルーズ2016の最中で、今年1月10日にイギリスのサウサンプトンを出発。アフリカ~オセアニアと航行し現在は日本を含むアジアに。その後、中東や地中海をへて5月10日にサウサンプトンへと戻る予定となっている。 うち、日本国内の航行区間は長崎から鹿児島、横浜から大阪、そして広島から沖縄へとなっている。