5年越しの合格の末デビュー「やっぱりピリピリする」“諦めない”ボートレーサーの初陣に密着
デビュー戦が迫った10月末。塩嶋選手はボートの細かな動作や、水面での感覚を丁寧に確かめていました。 塩嶋選手「置いて行かれないように自分の精一杯のターンをしてレースに参加して、今まで自分がやってきたことを全力で出しきれたらいいなと」 そして、デビュー戦当日。「きのうはしっかり眠れました」と話す塩嶋選手。夢の舞台への第一歩です。 ■けがで練習できなかった養成所時代…初陣は? レースが近づくにつれて固くなる表情。 塩嶋選手「緊張もあるけど、しっかり今まで自分がやってきたことを出せるように、緊張しながらもいい緊張感を保ちながらレースに臨みたい」 養成所時代には、ボート同士の接触でけがをし、2か月ほど練習できない時期も経験しました。デビュー戦は、その日の6レース目、黄色の5号艇で登場、けがなく完走をめざします。 レース実況「諦めない心を持ち続けて10回の挑戦で掴んだ養成所の生活では、けがもあり大変な時期も経験しました。念願かなって待望のデビュー戦です」 この日は、家族も応援に駆けつけました。 父・塩嶋輝時さん「事故なくけがなく親としては願っている」 レース開始後、一番外側から順位を上げようと動く塩嶋選手の5号艇。懸命な走行で食らいついていきます。レースを見守る家族。しかし、終盤にかけて集団から徐々に引き離されてしまい、最後は6着でのゴールとなりました。 初のレースを無事故で最後まで走り抜いた塩嶋選手。 塩嶋選手「やっぱり養成所の時の模擬レースと違って、ピリピリするし、緊迫感もすごいし。でもそれがプロとしてのボートレーサーなのかなと改めて実感した」 デビュー戦で味わったプロの洗礼。悔しい思いをかみしめ、塩嶋選手の挑戦は続きます。 塩嶋選手「これからは外からでもしっかり船を安定させて、スピードをもって着がとれるようなレーサーになりたいと思う」
北陸放送