能登半島で豊橋の手筒花火披露 七尾市出身の谷口さんら企画
愛知県豊橋市伝統の手筒花火をテーマに、すべて市内でのロケで作られた短編映画「竹とタケノコ」の上映会がこのほど、能登半島地震で被災した石川県七尾市で開かれた。作品をプロデュースした谷口由里子さんが、豊橋らしい演出で古里にエールを送ろうと企画した。【加藤広宣】 作品と手筒花火は13日夜、能登歴史公園であった「のとスマイルフェス」で披露した。母役の佐藤みゆきさんも駆け付け、上映会で谷口さんと舞台あいさつした。 手筒の実演では映画にも協力した上伝馬町青年会が3回、計5本を揚げた。約500人の観客は、吹き上がる炎に「わっしょい」の掛け声で一体となった。
映画を通じた人のつながり届ける
1月の地震では七尾市内の谷口さんの実家も断水が3カ月続いた。近くの和倉温泉の旅館などは営業再開もままならない状況が続くという。 東京から豊橋へ移って2年余、地域での「映画ができるまで、」プロジェクトを展開する谷口さん。「楽しんでくれた古里の家族や知人、被災地を心配してくれた豊橋の仲間と一緒に実現できたのがうれしい。映画を通じた人のつながりを届けられた」と感謝した。
東愛知新聞社