J3が約3カ月遅れで開幕!初参戦FC今治はドロー発進…オーナー”岡ちゃん”「方向は間違えていない」
最終的には今シーズン限定で認められている、交代枠を従来の「3」から「5」に増やすルールをフルに、それも後半だけで5人を替えた。フィールドプレーヤーの半分が入れ替わったからこそ、岡田氏も「あれだけ選手を入れ替えれば」と言及した。それでも最後は身体を張って岐阜の猛攻を防ぎ、手にした勝ち点1ポイントの価値を問われた岡田氏はこう受け止めている。 「あまりオレはそれ(勝ち点1)を気にしないので。まだJ3だし、これからですよ」 素っ気なく聞こえる理由は、ようやく迎えた開幕戦が今治にとってのゴールではなく、岡田氏をして「ホラに近い」と言わしめる壮大な夢を、ごく近い将来に成就させていく上での通過点だからだ。 オーナー就任時に掲げられた2025年までの中長期ビジョン、「J1で常時優勝を争う」と「5人以上の日本代表選手を輩出する」はいまでも変わらない。新型コロナウイルスの影響で着工が今年10月から2022年1月に延期されたものの、J2規格を満たす新スタジアム計画も現在進行形で進んでいる。 来月10日からは5000人もしくは収容人員の50%以下を上限として、観客を動員するフェーズに移るなかで、今治は11日の第3節でもホームに鹿児島ユナイテッドFCを迎える。ありがとうサービス.夢スタジアムの収容人員は5000人。指針では2500人を上限に設定できるが、感染防止対策を徹底させるために、今治は1500人限定で動員していくための準備を同時進行で進めていく。 (文責・藤江直人/スポーツライター)