クリスマスのごちそうを前にはしゃぐ“化けギツネ”の尊い姿に「たんとお食べ…」「クリスマスを満喫…」の声【作者インタビュー】
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『化けギツネのちくわ』(文藝春秋刊)の1エピソード、『化けギツネとクリスマス』を紹介する。作者の井々エビ出汁さんが、12月17日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、2000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、井々 エビ出汁さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。 【漫画】化けギツネの“ちくわ”が、初めての出来事に目を輝かせながら満喫する話 「あまりにも和む」と話題に ■クリスマスの日、テーブルに並んだごちそうたちを前にしたちくわたち テーブルに並んだたくさんのごちそうを前にした化けギツネのちくわ。耳をピンと立てて、「こ、こぇは…ちゃいへんな…うまな…」とつぶやきながら、友達のたびと一緒にごちそうを見つめていた。 そんな2匹に「クリスマスだからな」とカタオカ商店の店主、片岡正一が声をかける。よだれをたらしながら見ているちくわに、「好きなだけ食え」と声をかけると、ちくわは「みちゃこちょな、うまな、いっぱ…」と大興奮。 「ちょうらいしま」とチキンを食べると、ぱあっと表情を明るくしながら勢いよく食べ始めるちくわ。「ちゃんと噛めよ」と片岡正一に言われつつ、続いてケーキも食べることになるのだった。翌朝、ぐっすり眠っていたちくわとたび。目を覚ますと、近くにはプレゼントが入れられたサンタの靴が置かれており…。 この穏やかなクリスマスを描いた漫画を読んだ人たちからは、「クリスマスを満喫…」「ちくわちゃんに癒された」「あまりにも和む」「たんとお食べ…」など、多くのコメントが寄せられている。 ■動物と子どものかわいらしさ、その中間の動きがかわいらしい ――本作は、化けギツネ・ちくわが人間の雑貨屋店主・正一や相棒の猫・たびと心を通わせながら過ごす様子が描かれたほっこりするストーリーでした。発想の源になったできごとなどがあるのでしょうか? ちょうどクリスマスの時期で街にはチキンが溢れていたので、それが源になったと思います。 ――本作では、ちくわがチキンを夢中で食べる姿が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。 ちくわがチキンの美味しさに、思わずちょっとワイルドに食べてしまうシーンに是非注目してください! ――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。 ちくわがプレゼントを貰って嬉しさのあまり言葉にならずに「ん~」と言ってしまうシーンは、とてもちくわらしくて気に入っています。 ――かわいいちくわのキャラクター像に惹かれましたが、本作のキャラクターを創作するうえでこだわった点をお教えください。 デザイン的には、遠くから見てもちくわやたびとわかるようなデザインにしようと気をつけました。あとは、私が動物に感じるかわいらしさと、子どものかわいらしさの中間くらいの動きをキャラクターが出来るようにお話作りは気をつけています。 ―― 本作ではクリスマスのストーリーが描かれていましたが、井々エビ出汁さんがこれまでのクリスマスで印象的だったエピソードがあればお教えください。 クリスマスイブに給湯器と暖房が壊れてしまって冷水でシャワーを浴びた事ですかね…寒か ったです! ――今後の展望や目標をお教えください。 これからも皆さんがホッと出来るような作品を描き続けて行けたら良いなと思っております! ――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします! いつも読んでくださってありがとうございます!ちくわやたびが少しでも皆さんの癒しになれていたら幸いです。