巨人のドラフト1位候補に関大・金丸夢斗 3月に侍ジャパン入りした最速154キロのアマナンバーワン左腕
巨人が24日のドラフト会議での1位指名候補に関大の154キロ左腕、金丸夢斗投手(4年)をリストアップしていることが10日、分かった。今オフに菅野智之投手(35)が大リーグに挑戦する意向が明らかになった中、アマチュアナンバーワン投手を中心に1位指名を検討していく見込みだ。 【写真】関大・金丸夢斗のワインドアップ 競合必至の左腕は、セ・リーグ覇者にとっても喉から手が出るほど欲しい存在だ。関係者の話を総合すると、巨人が関大・金丸をドラフト1位指名の有力候補にしているもようだ。 この日、1軍の全体練習が行われた東京ドームにスカウト陣が集まり、24日のドラフト会議に向け、阿部監督ら首脳陣と話し合いが行われた。水野編成本部長代理スカウト担当兼スカウト部長は1位指名の方向性について「決まらないけど、全部見てもらって。われわれの考え、現場の『できればこういう補強がいい』とかを聞いて、すり合わせた」と話したが、金丸が最も高い評価を受けているとみられる。 兵庫・神港橘高から関大に進んだ金丸は2年春、3年秋、4年春と関西学生リーグの防御率1位に輝くなど、下級生時から注目を集めた存在。今年3月には欧州代表と強化試合を行った侍ジャパンのトップチームに選出され、2回パーフェクト、4奪三振と好投し、継投での完全試合に貢献した。 巨人は4年ぶりのリーグ優勝決定後、今季15勝を挙げて最多勝に輝いた菅野が、今オフに海外フリーエージェント権を行使してメジャーに挑戦する意向を明かした。リーグ連覇を目指す来季へ、背番号18の穴埋めは重要な課題。昨年のドラフト会議で、日本ハムとの抽選の末に中大・西舘を1位で獲得した阿部巨人が、再び即戦力投手を取りにいく可能性は高い。 金丸は5月中旬に腰の骨挫傷を発症した影響で、今秋のリーグ戦は救援に専念。ただプロでエースになれる逸材だけに他球団も熱視線を送る。1位指名時は重複が予想されるが、金丸が加われば最高の補強だ。 ■金丸 夢斗(かねまる・ゆめと)
2003(平成15)年2月1日生まれ、21歳。神戸市出身。コロナ禍で神港橘高3年時の選抜大会、選手権大会が中止となり、兵庫県の独自大会で8強。関大では関西学生野球リーグ戦に1年秋から登板し、2年春と3年秋、4年春に防御率1位。2年秋と3年秋に最優秀選手、3年秋は最優秀投手にも選ばれた。リーグ戦の通算成績は46試合の登板で20勝3敗、防御率0・84(10日現在)。今年3月に侍ジャパンに選出された。177センチ、77キロ。左投げ左打ち。