「包丁研ぎが秒で完了」DIY好き以外も一家に1台備えたい!意外と所有者が少ない電動工具“ベルサン”の実力をプロが徹底解説
有能な補欠選手にして二刀流
電動工具好きなDIY好きが、どんな順番で電動工具を購入するのか、野球を例えに挙げていきたいと思います。 1番バッターは<小型電動ドライバー>。もっとも使用回数が多い工具と言えるでしょう。 2番バッターは<ジグソー>。多くのDIY好きは、まずは木工から入っていきますが、木を切るという作業を楽にしてくれ、自由度の高いジグソーはそれらを補います。 3番バッターは<電動ハンドドリル>。小型電動ドライバーが6角ビットだったのに対し、チャック式の電動ハンドドリルにすることで使えるビットが増えますし、加工の種類も増えていきます。 4番バッターは<ディスクグラインダー>。金属を削るだけでなく、ぶった斬るといった重量級の技を叶えてくれます。 5番バッターは<丸ノコ>。木をまっすぐ正確に切ることができる丸ノコを、真の4番バッターと考える人も少なくないのではないでしょうか。 6番バッターは<インパクトレンチ>。ボルト、ナットをパワフルに締め付ける打撃力。ビット交換も効率よく、ネジ類を大量に締め付ける作業には重要視される工具です。 7番バッターは<サンダー>。木工作業でキレイな面を作るのに電動サンダーは有効的。電動なので広い面も楽々です。 8番バッターは<リューター>。人によっては出番は少ないかもしれないけど、実は万能選手です。 9番バッターは<マルチツール>。切断、剥離、研磨などをこなし、狭い場所でも使用が可能。次に繋げるいい仕事をしてくれます。 そして9人枠にも入らないけど、有能な補欠選手がベルサンです。2番ジグソーや5番丸ノコが切った面、3番電動ハンドドリルで使用するドリル刃の先端を整え、ときに4番ディスクグラインダーや7番サンダーのような仕事もこなします。しかもDIYだけではなく、家庭でも活躍するから規格外の二刀流選手と言えるでしょう。
秒で包丁研ぎを完了
ベルサンは面を整えるのが得意な工具。DIYではジグソーや丸ノコで切った木工、鉄工の荒削りな面を整えてくれるのですが、家庭でも大きな力を発揮してくれます。それが包丁研ぎなのです。削りたい角度にガイドをセットし、ガイドに包丁を合わせ、包丁を抜くようにしてベルサンで削るだけ。 包丁を研ぐポイントは、ベルサンの回転数はできる限り低速、紙ヤスリの番手は#1000以上、包丁を抜くスピードは1秒以内。読んで字の如く、秒で包丁研ぎが完了するのです!
文・撮影/野上真一(SIESTA PLANET)
MonoMaxWeb編集部