【コラム】不確実性が経済を飲み込む…韓国の見通しますますグレーに
韓国経済の見通しがますますグレーに変わっています。国際通貨基金(IMF)は今年韓国の経済成長見通しを当初の2.5%から2.2%に修正しました。来年の成長見通しも2.2%から2.0%に下げました。IMFは「不確実性が高い状況であり、リスクは下方リスクがさらに高い方」と診断しました。IMFは主要貿易国の経済成長鈍化、米国と中国の対立のような地政学的緊張、中東地域の戦争などによる原材料価格上昇などで不確実性がさらに大きくなっているとみています。 IMFだけではありません。韓国開発研究院(KDI)も最近今年の韓国の経済成長見通しを既存の2.5%から2.2%に引き下げました。 8月に既存の見通しを0.1ポイント下げたのに続き3カ月ぶりにさらに0.3ポイント引き下げました。内需回復が予想より遅れている上に金利引き下げが遅れ否定的影響が大きくなったと診断しています。来年の成長見通しはさらに悪化しりました。3カ月前より0.1ポイント低い2.0%と予想しました。来年は輸出が大きく落ちるとみたためです。来年トランプ次期米大統領の関税政策が本格施行されれば追加引き上げは避けられないと考えます。 金融研究院は11日、韓国の経済成長率が今年2.2%から来年は2.0%に鈍化するだろうと予想しました。事実7-9月期まで企業の業績はそれほど悪い方ではありません。KOSPI上場法人の7-9月期累積営業利益(連結基準)は前年同期より64.5%増加した155兆6463億ウォンです。過去最大値です。こうした流れをグレーに変えたのは不確実性です。市場では「上半期までの業績が花道を歩く感じだったなら下半期以降は坂道、砂利道、地雷畑に変わっている」と診断します。 キム・チャンギュ/経済エディター