ストライカーの指導は難しい? マンUのOBがファン・ニステルローイに注意「FWとは非常に気まぐれ」
選手との関係構築がカギ
今季よりマンチェスター・ユナイテッドのコーチにクラブOBのルート・ファン・ニステルローイが加わった。ファン・ニステルローイといえば、現役時代にプレミアリーグ得点王、チャンピオンズリーグ得点王など、ゴールを量産してきた名FWだ。 ファン・ニステルローイの指導でマンU攻撃陣のフィニッシュ精度がアップすれば言うことなしで、サポーターもそれを期待していることだろう。 しかし、ストライカーの指導は簡単ではない。そう語るのは、自身もストライカーだったテディ・シェリンガム氏だ。同氏もマンUのOBだが、ストライカーには気分屋が多いと語る。ファン・ニステルローイが接し方を間違えると、一瞬で選手との関係が冷え切ってしまうかもしれないと警告する。 「ファン・ニステルローイならばマーカス・ラッシュフォードのフィニッシュ力の向上に貢献できると思うが、それは2人の関係性に大きく左右されるだろう。FWとは非常に気まぐれなものであり、彼らに何かを言って怒らせれば難しい関係になる可能性がある」 「センターフォワードの選手には自信を持たせたいから、彼らがいかに優れているかを伝えてあげることが最も重要だ。センターフォワードの選手は正しく扱わないと、最初から険悪な関係になる可能性がある。ファン・ニステルローイは選手を指導する際に、自身がトップレベルの選手だったとのプライドを捨てる必要がある。現役時代にトップクラスだった者が誰かを指導する際、自分なら目を閉じても出来るようなことが出来ない選手にイライラするといった話は、誰もが聞いたことがあるだろう。 ファン・ニステルローイはエゴを捨てて、ユナイテッド攻撃陣の力を最大限に引き出すべく自分が何ができるかを理解する必要があるよ」(英『The Sun』より)。 どの国にもジェネレーションギャップなるものがある。ファン・ニステルローイも若者との付き合い方には頭を悩ませるかもしれないが、ラッシュフォードを筆頭に若いFW陣を上手く育てられるだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部