伝統行事に親子で 餅つきと正月飾り体験会 喬木村元役員有志ら【長野県】
長野県喬木村阿島区の元役員ら有志が15日、餅つきと正月飾りづくりの体験会を旧阿島北保育園で開いた。村内から9家族35人余が参加し、体験を楽しんだり、つきたての餅を味わったりしながら伝統文化に触れた。 有志らは、村発足150年の節目に合わせ「役員時代に協力をしていただいた住民の皆さんに恩返しがしたい」と、10月にハロウィーンランタンづくりを実施した。 「一度だけの取り組みではもったいない」と、第2弾となる取り組みを検討。社会の変化に伴い年中行事の簡素化が進む中、「伝統行事に込められている思いをあらためて感じてもらいながら、新しい年を気持ち良く迎えてほしい」と、親子を対象にした餅つき・正月飾りの体験会を企画した。 この日は、きねと臼で餅をついてのし餅にした他、つきたてを丸め、あんこやきな粉をつけて舌鼓を打った。きねで餅をつくのは初めてという子どもも多く、家族らの協力を得ながら懸命に振り上げ、振り下ろし、餅をつく良い音が響くと笑顔を見せていた。 わらを使った正月飾りづくりにも挑戦し、「来年も良い年になるように」と願いを込めていた。 イベントの代表を務めた市瀬兼寿さん(73)「体験を楽しむだけではなく、行事に込められた願いも知ってもらうため、説明の時間も設けた。子どもたちをはじめ若いお父さん、お母さんにも知ってもらう良い機会になったと思う」と話していた。