オーディションで応募者への期待を語る審査員たち

　大分県宇佐市の神社などを舞台に、来年10月から放映予定のアニメ「こめかみっ！ガールズ」に出演する声優の公開オーディションが27日、同市の宇佐神宮能楽殿で行われた。参加者たちは審査員たちを前に、役に合わせてセリフを口にした。 【写真】宇佐神宮

　お米の神様の子の7姉妹らが登場するアニメで、一般社団法人「まんがコンテンツ振興機構」などが制作する。主人公の妹役など11人分を一般から募集したところ、500人超が応募。書類と音声による1次審査を経て東京と宇佐市でそれぞれ最終オーディションを開いた。

　同市のオーディションには、10～39歳の42人（うち県内から8人）が参加した。審査員は、主人公を演じる声優の新田恵海さんや鈴木鏡規謙監督、脚本家の園田英樹さん、地元からも宇佐神宮の大久保博範・権宮司らが務めた。

　参加者は、希望する役になりきった声でセリフを読み上げた。審査員たちは、「もう少し小学生っぽい声で」「別の登場人物もできますか」などとリクエストし、見極めていた。

　結果は来年1月に発表する予定。約200人の観客を前に、同県中津市立小楠小6年の児童（12）は「すごく緊張して50点くらいの出来だったけど、がんばれた」と笑顔を見せ、声優志望の同県津久見市立津久見中3年の生徒（15）は「設定されたキャラらしい元気な感じを出せた」と話していた。