フランス総選挙後の政府、明確な財政プラン必要-仏中銀総裁
(ブルームバーグ): フランス銀行(中央銀行)のビルロワドガロー総裁は、総選挙後の政府は経済政策を速やかに明確化する必要があると指摘した。国民議会(下院)解散で動揺した投資家がフランス国債を売り、借り入れコストは上昇している。
フランスの10年債利回りは11日、一時10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、同年限のドイツ国債との利回り格差は終値ベースで2020年3月以来の水準に拡大した。
ビルロワドガロー総裁はラジオ・クラシックで、「フランスの金利はこの2日間で確かに上昇した。なぜか。投資家は不確実性を望まず、選挙期間は常に先行き不透明感を伴うからだ。それが民主主義というゲームだ」と指摘。「だが、投票結果にかかわらず、フランスは経済戦略、特に財政政策を速やかに明確にすることができるようにしなければならないという点が重要だ」と述べた。
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原題:Next French Government Needs a Clear Fiscal Plan, Villeroy Says(抜粋)
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William Horobin