お手盛りか独立か? 報ステ・クロ現で注目のBPOとは?
Q:「テレビ局がお金を出し合う機関ではきちんとチェックできない。お手盛りだ」との声もあります。
A:BPOの予算は放送局によって支えられていることは事実です。しかし、きちんとチェックできないとか、お手盛りということはないと思います。繰り返しになりますが、放送局の役職員は委員会の委員になれませんし、委員の任命についても放送局は口を出せない仕組みになっています。 また,これも先ほど説明したように,これまで出された決定を見て頂ければ、放送局に対して厳しい意見を述べていることが分かります。そして、問題が指摘されれば、放送局は対応して委員会に報告しますが、この報告書は公表されますので、いい加減な対応はできないことになります。 そのほか、BPOでは様々な情報を公開していますので、ホームページをご覧ください。 -------- 曽我部真裕(そがべ・まさひろ) 専門は憲法、情報法。2001年京都大大学院法学研究科講師、准教授を経て2013年から教授。パリ政治学院などで客員研究員や客員教授を務めた。放送倫理・番組向上機構(BPO)放送人権委員会委員。著書に『反論権と表現の自由』(有斐閣)など。