写真は最終モデルのW463のG350d。筆者が購入したのは名称変更前のG350ブルーテックだ。

29歳で人生初のフェラーリを購入した『GQ JAPAN』の編集部員のイナガキが、ひょんなことからメルセデスの“ゲレンデ（Gクラス）”を購入することに。はたして、“跳ね馬”の次はいかに？ 【写真を見る】選んだナンバープレートの番号はコレ！

意外な倍率

ナンバープレートの番号はこれまで誕生日（10月11日）を意識し、「10-11」としていたが、35歳を迎えるにあたり誕生日がそれほど嬉しいものでもなくなってきた。そこで、今回は思い切って別の数字、「77-77」を選んだ。運気アップのためだ。 巷では“エンジェルナンバー”と言われている。調べると、“願いが叶う”、“もうすぐ奇跡が起こる前兆”などの暗示らしい。「77-77」ナンバーを見かけると、わざわざSNSにアップする人もいるぐらいだ。 ただし、「77-77」は抽選ナンバーだ。ほかに、「・・・1」や「・・・7」、「・・88」なども抽選である。これまで人気ナンバーの倍率を気にしたことがなかったので、全国自動車標板協議会が運営する「希望番号抽選申込件数照会」でチェックしてみた。 このサイトでは 次回抽選に対する抽選対象希望番号の申込件数を照会でき、倍率がわかる。ちなみに抽選は週1回で、抽選対象希望番号は、毎週日曜日21時までに申し込みが完了した分を翌月曜日に抽選する。 9/22（日）にチェックすると、わが標板地名である「練馬」だと「77-77」は1件しか申し込みがなかった。あまりの人気のなさに、はたして「77-77」で、良かったのか悩む……。ほかの番号も意外なほど低倍率だった。「88-88」は3件、「・・・1」は8件しかない。 ほかの標板地名も調べた。「品川」も「77-77」は1件だったが、「88-88」は12件、「・・・1」は56件あった。「名古屋」は「77-77」が2件、「・・・1」は82件。なにわは「77-77」が6件、「・・・1」は90件あった。 「77-77」は、全国的にさして人気のないナンバーなんだろう。また自分が好きなナンバーに変えること自体が古い考えなのかもしれない。とはいえ「・・・1」の人気ぶりに驚く。 ちなみに、希望番号制度は1998年5月に一部地域でスタートし、翌1999年5月からは全国すべての地域で実施された。それまでは、登録自動車のナンバープレートにある下4桁のアラビア数字はランダムに交付されていた。 が、番号が選べなかったこともないらしい。希望番号制度が交付される前、西武自動車で営業をしていた人に訊くと、運輸支局の職員と親しくなると融通してくれたそうだ。 「サーブ『900』を購入したお客さんの何人かが、『ナンバーも900にしてほしい』ってリクエストするもんだから、親しくしていた（運輸支局の）人にお願いして、“900”にしてもらったりしてたなぁ」という。 1990年代に一部のメルセデス・ベンツ「Sクラス」（W140）のナンバーが「・・・1」や「・・・8」だったのは、上記のようなカラクリがあったのかもしれない。 次回は納車の模様をリポートする。