大和ハウス工業、中間最高益を更新 物流施設と米国事業が堅調
大和ハウス工業は12日、2024年9月中間期の売上高、営業利益、純利益のいずれも過去最高だったと発表した。国内では冷凍冷蔵倉庫をはじめとした物流施設を中心に、開発物件が順調に成約。海外では米国の戸建て住宅事業が堅調に推移したことなどが、好業績につながった。 売上高は2兆6526億円(前年同期比4.2%増)、営業利益は2346億円(同22.8%増)、純利益は1563億円(同1.2%増)だった。 これに伴い、8月に出していた25年3月期の業績予想を上方修正。売上高は5兆3500億円から5兆3700億円に、営業利益は4300億円から4400億円に、純利益は2600億円から2670億円にそれぞれ見直した。 通期で約6500億円の売上高を見込む米国では、11月の大統領選でトランプ氏が当選。来年1月の就任後、経済政策が転換されるとの見方が強まっている。 これについて12日に記者会見した芳井敬一社長は「まだまだ米国には戸建て住宅が必要。このための支援もされていくのではないかと思うので、住宅メーカーに大きな影響が出ることにはならないのではないか」と語った。 ただ、一方で就任まで時間があることや、直近で金利に動きが出ていることなどから「当面は、しっかり様子を見させていただきたい」とも述べた。(西村宏治)
朝日新聞社