冨安健洋の負傷は「致命的な打撃」W杯予選初戦を戦う中国メディアが反応「敵地で勝点を獲得するチャンス」
サッカー欧州各国リーグの新シーズンを前に、残念なニュースが伝えられている。アーセナルの冨安健洋が膝の負傷により、8月17日の開幕戦出場が絶望となった。クラブを率いる、ミケル・アルテタ監督が現地記者団に対し冨安の状態について、「残念ながら数週間はかかるだろう」と語ったとして、『Evening Standard』など国内各メディアが報じている。 プレミアリーグ開幕を前にしての冨安の戦線離脱という事態は当然、日本代表にも影響を及ぼす。9月5日にホームで行われるワールドカップ(W杯)最終予選、中国代表戦への出場も微妙な状況となった。ディフェンスラインの要である冨安を欠く可能性が出てきており、日本にとって大きな不安材料であることは間違いない。 その一方で、最終予選初戦を戦う中国の国内メディアも冨安負傷のニュースに反応している。ポータルサイト『捜狐』では、「W杯予選を前にサッカー日本代表は致命的な打撃を受けた」などと伝えた。 同メディアは「日本代表チームの大黒柱であり、プレミアリーグ・アーセナルの重要なメンバーである冨安健洋の最近の負傷は、無数のファンの心に影響を与えているだけでなく、W杯予選での日本代表の展望にも直接関係している」と見解を示し、さらに「日本チームにとって、冨安の不在は間違いなくチーム全体の戦力、特に守備面での戦力を低下させる」と見通している。 冨安の欠場を予想する同メディアは、「他の選手がこの空席を早急に埋め、冨安のいない試合のリズムに適応するために戦術システムを調整する必要がある」として、日本の戦い方にも言及。その上で、「中国サッカーチームにとっては、相手の混乱と戦意喪失に乗じて、敵地で貴重な勝点を獲得する、またとないチャンスである」と綴っている。 さらに、「このタイミングで冨安が負傷したことは、中国代表にとっては朗報である」との主張を続けるも、同メディアは、「しかし、客観的に見て今の中国男子サッカーチームの総合力では、日本は冨安1人を欠いたとしても問題ではないかもしれない。私たちは盲目的な自信を持ってはいけない」と指摘。互いの力関係に対し冷静な見解を示している。 すでに1か月を切っている最終予選初戦は日本、中国、両チームにとって極めて重要な戦いであることは言うまでもない。ともあれ、クラブ、代表にとって貴重な存在である冨安の早期回復を願うばかりだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]