「実はもうやめたんです」 環境の変化? 金銭的要因? せっかく始めたゴルフから離れてしまう理由とは??
初ラウンドで苦しい思いをしたビギナーも
ゴルフは世代を問わず、老若男女の多くの人に愛されているスポーツの一つでもあります。 【写真】意外と分かってない? これが同伴者が打つときに「立っていい場所」と「ダメな場所」です 特に近年は、若者や女性を中心とした新規ゴルファーが増加し、土日や祝日のゴルフ場は多くの人でにぎわいをみせていますが、一方でゴルフライフをスタートしたにもかかわらず、途中でリタイアしてしまう人も少なくありません。 一体どんな理由でゴルフから離れてしまうのでしょうか。これまで多くのゴルファーを指導してきたレッスンプロの村井良行氏に話を聞きました。
「まず、ビギナーが早々にリタイアしてしまうケースの場合、おそらくコースデビューの時に何か嫌な思いをしたのではないでしょうか。十分な練習もせずラウンドを迎えた場合、当然ショットはまとまらないですし、ひたすら走ってばかりいると『ゴルフはつまらないスポーツ』と感じてしまうこともあります。ネガティブな感情のままラウンドを終えてしまえば、続けようとは思わないのでしょう」 さらに村井プロは、経験不足の人を無理に誘う周囲にも問題があると指摘します。 「練習不足や未経験の人を勢いで誘うことには賛同できません。十分な練習をさせないままコースに出ると、本来楽しめるはずのラウンドがツラく感じ、決して安くないプレー料金を払うことに価値を見いだせないと思われても仕方ありません」 「これでは『お金がもったいないから次からは行かなくてもいいや』と思ってしまっても不思議ではありませんよね。ツラい経験をさせないためにも、ビギナーを誘う際は十分な練習をさせてからコースを回ってほしいです」 村井プロはそのほかにも、環境が変化したことによりゴルフをやめる人も多いと話します。 「ゴルフをやめる大きな理由の一つに、転勤や引っ越しなどの『環境の変化』が考えられます。新しい土地に住んだ際、ゴルフをする人が周りにいないと誰とラウンドに行けばいいか悩むことになってしまうのです」 「趣味でゴルフをしている人は、競技ゴルファーとは熱量が違います。周囲に一緒に行く人がいないと、自然と練習にも行かなくなるのではないでしょうか。足が遠のくにつれ、ゴルフへの熱も次第に冷めてしまうのでしょう」