鉄鉱産地の歴史に焦点 北上市立博物館で特別展
北上市立花の市立博物館で、特別展「北上線100周年記念仙人鉄山展」が開かれている。同線との関わりにも着目し、良質な鉄鉱石の産地として近代日本の重工業化の一翼を担った鉄山の実像に迫っている。12月22日まで。 2023年度に同館和賀分館で開催された「仙人鉱山展」に続き、同線全線開通100周年に合わせて内容をさらに掘り下げて企画。現和賀仙人駅南西部に位置し、1894(明治27)年に「鉄道王」の異名を持つ雨宮敬次郎が買収後、飛躍的に発展し1920(大正9)年まで操業した歴史を紹介。仙人製鉄所で鋳造された茶釜や鋳鉄管、鉄山で採掘された石灰岩や花こう岩、赤鉄鉱などの鉱物標本、運搬用搬器、採掘道具など豊富な実物資料を展示している。