ゴルフで履く靴下、こだわりある? プロや識者、一般ゴルファーに聞いてみた
日常着の靴下。ゴルフの時のこだわりはあるだろうか? 識者やアマチュアゴルファーに聞いてみた。
●寒くなったらすねまである"昭和の靴下" 米国修業時代はフロリダのゴルフ場にいたので、1年の大半は短パンでした。それ以来、ソックスはくるぶしが隠れるか隠れないくらいの長さのものをはいています。基本的には白で、フットジョイとの契約でほとんどがFJマーク。ただ、ロゴが左右同じ箇1個だけ付いているのは敬遠していました。それだと左右交互にローテーションしてはけないからです。交互にしないと親指の先だけ擦り切れて長く使えません(笑)。素材はコットン。蒸れないというのが一番の理由です。第2の理由は綿素材だと靴の中敷きに食い付きます。化学素材だと滑ってしまうから。あと、長ズボンになったら色は黒が多くなり、寒くなったらすねまである"昭和の靴下"になります。(タケ小山、テレビ解説者、プロゴルファー) ●なぜ売店で靴下を買わなかったのか今でも後悔 ゴルフ用の靴下を忘れて、はいてきたイギリス製の高級ソックスのままプレー。綿素材でしたが、足が靴の中で滑ってしまい気になってしょうがありませんでした。しかも、靴を脱いでびっくり。両足の親指付近が破れていたのです。はくのは2回目で、4000円がパー。なぜ売店で靴下を買わなかったのか今でも後悔しています。(40代男性、東京都) ●必ずゴルフ用ソックスをはきます 普通のソックスとは耐久度が違うので。コースでは長く歩きますから、普通のソックスではすぐに擦り切れるか、親指の爪に当たって穴が開いてしまいます。ユニクロのスポーツ用ソックスも品質がよくはなってきましたが、やはりゴルフ用が一番。お奨めはゴールドウインのC3FITアーチサポートソックス。つま先から土踏まず、かかとまでの曲線に合わせてストレッチが利いていて、まさに3フィット! それに厚すぎず、薄すぎずで靴の中でグリーンやフェアウェイの芝の感触が得られます。色も揃っていて選べるので、気に入ってます。キャロウェイやニューバランス、トミーヒルフィガーなどは機能的にはほとんど同じに思えます。デザインは楽しめますが、耐久性に関してはまだまだ。厚みがあって蒸れることもありましたね。機能的にはゴールドウインに軍配が上がるといったところでしょうか。(60代男性、埼玉県) ●フットジョイの足袋型靴下か、グンゼのテーピングアーチ 「暁の超特急」と呼ばれたスプリンター、吉岡隆徳と同じく私も偏平足なので、靴下には気を使っています。フットジョイの足袋型靴下か、グンゼのテーピングアーチなどがお気に入りです。(70代男性、埼玉県) ●少し前までは5本指の靴下 最近は何でもよくなってきましたが、少し前までは5本指の靴下をはいていました。メーカーはユニクロ、ワークマンが多かった。感覚的なものですが、踏ん張りが利くような感じがしましたね。ただ、5本指だと左右取り替えてはくことができず、親指に穴が開いてしまうことがしばしばでした。(70代男性、神奈川県) ●右用、左用に分かれているものを選ぶ こだわりはそんなにないのですが、一応、右用、左用に分かれているものを選びますね。足底が厚く、甲の部分が薄く蒸れにくいもの、足底にゴムのような滑り止めが付いたものを選んでいます。靴の中で滑らないような気がするので。(60代男性、東京都) ●靴に合わせて靴下もアディダスのゴルフ用 靴がアディダスなので靴下もアディダスのゴルフ用にしています。相性がいい気がします。(30代女性、神奈川県) ●ミズノの5本指ソックス カナダカップで優勝し、日本に第1次ゴルフブームを巻き起こした中村寅吉さんから教わる機会があり、その時言われたのが「足の指で地面を噛め」でした。ゴルフ場は平らなところばかりではない。前上がり、前下がりのライではしっかりと足指で地面をつかみ、足場を安定させることが何より重要だと。地面を「つかめ」より、「噛め」のほうが強い表現なのでよく覚えています。それ以来、ずっと5本指のソックスをはいています。契約先のミズノで作ってもらい、今でも使用しています。普段着ではもっぱらユニクロの5本指ソックスを愛用しています。現役の頃、ツアー転戦では旅館宿泊が多く、そこの名前入りタオルを濡らして両足の指で巻いて鍛錬したものです。現在のゴルフスウィングで飛ばすための大事な要素の〝地面反力〟にも役立つのではないでしょうか。(鈴木規夫、プロゴルファー) ●"厚め"というのが僕のソックスへのこだわり 暑い夏でも厚めの靴下にしています。靴の中敷きと素足の間の靴下が厚ければ厚いほどクッションになって、楽だと感じます。夏の短パンのときにはくるぶしより下のローカットのソックス、スラックスのときにはくるぶしが隠れるほどの長さにしています。夏は厚いけど通気性の優れた素材がいいというだけで、メーカーなどのこだわりはありません。(レックス倉本、テレビ解説者・プロゴルファー) ●綿100%と厚みがこだわり ソックスへのこだわりといえば素材が綿100%というくらい。それと厚みがあったほうがいいですかね。綿だと靴の中で滑らないですから。ほとんど夏でもスラックスなので、すねまである長いソックスです。短パンは日本でははかないので、ショートソックスはなし。アメリカでは別ですが。靴のなかで滑らなくていいと聞き5本指のタイプも試してみましたが、効果はあまりわからなかったです。(水巻善典、プロゴルファー) ●5、6年前までカラーは黒一色 少し前に、阪神の元監督、真弓明信さんや整体師などから、腰にいいからと5本指ソックスを薦められました。ただ、はくときに面倒くさいので、まだ買っていないです。どちらもゴルフ用ですが、夏場はショートソックス、寒くなるとすねまで届く長いサイズを使っています。薄手だと靴の中で滑るので、厚めが好み。5、6年前までカラーは黒一色でしたが、今は柄物もはいています。黒はあまり店に売っていなくて柄物が多く、しぶしぶ使っています。というのも、来日する外国人プレーヤーが1人の例外もなく、黒一色でカッコいいなと。黒は足首がキュツと締まって見えるからだと聞きました。アメリカで白はジュニアカラーらしいですね。黒は大人の色なんですね。(髙橋勝成、プロゴルファー)
週刊ゴルフダイジェスト