2024年版 「速い+快適」な高級スーパースポーツカー 10選 日常使いもできる高性能モデル
走る楽しさと毎日使える実用性を兼ね備えた高級スポーツ
高い動力性能、実用性、快適性を併せ持ち、日常使いから長距離ドライブまで幅広くこなせるスーパースポーツカーを10台紹介する。 【写真】「オープン」でも美しさは変わらない、高貴なるスパイダー。【フェラーリ・ローマ・スパイダーを写真で見る】 (24枚) 今やハイエンドな高性能モデルは、かつてないほど選択肢が豊富になっている。実に多くの種類があり、分類も細かくややこしくなってきた。 今回取り上げる「スーパースポーツカー」とは、その名の通りスポーツカーとスーパーカーの中間に位置するクルマである。走りの性能と高級感、ステータス性、そして毎日使えるような快適性と実用性を兼ね備えているものを指す。 評論家やメディアによって言葉の使い方は異なるが、弊誌ではこのように分類したい。 一口にスーパースポーツと言っても、後輪駆動、四輪駆動、ミドシップ、リアエンジンなどさまざまなモデルが存在する。その中から、筆者(英国人)の好みも含めながら、特に優れた10台をピックアップした。いずれも簡単に手が届くようなクルマではないが、乗れば誰でも楽しめるはずだ。
1. フェラーリ・ローマ
フェラーリの中では比較的手頃かつ新しいモデルだが、完成度は非常に高い。ローマはフロントにV8エンジンを積む、古典的な打つ屈指さを持つ2+2のクーペである。ポルトフィーノとプラットフォームを共通化しているが、その外観とハンドリング特性は大きく異なる。 精神的には、1990年代後半に人気を博した550マラネロに最も近いと言えるだろう。コンパクトで扱いやすく、日常的に使えるグランドツアラーでありながら、フェラーリらしい性能、刺激、生き生きとしたハンドリング、そしてどこまでも長く走れる快適なキャビンを備えているのだ。 3.9L V8ターボエンジンは最高出力600ps以上、最高速度約320km/hを実現する。しかし、どちらかといえばゆったりとした装いのGT的な性格が強く、洗練されたインテリアは驚くほど快適だ。最新技術を惜しげもなく盛り込んでおり、ローマと共に時間を過ごすだけでも満たされてしまう。