おトクなため方、使い方は? 「新生Vポイント」完全攻略マニュアル
■タッチ決済で還元率7% かくして、ひとり取り残されたTポイントに手を差し伸べたのが、資金力が潤沢なV陣営だったわけだ。となれば、当分はユーザーを積極的に獲得しにいくはずで、われわれにとってはおトクな期間が続きそうだ。ここからは、新生Vポイントの賢いため方を菊地氏に教えてもらおう。 まず、新生Vポイントは何が変わるのか聞いた。 「Tポイントユーザー、Vポイントユーザーそれぞれにとって、対象の店舗が大幅に増えてよりたまりやすくなるのが最大の特徴です。 具体的には、引き続き加盟店でのTカードの提示、そして三井住友カードの利用でVポイントがたまります。ですから、Tカードを持ちつつ、三井住友カードで決済を行なうのが基本戦略になります」 要はそれぞれ従来の利用法を継続すればポイントがたまっていくわけだが、Tポイント加盟店で三井住友カード決済をすれば二重取りも可能だ。また、今までためたT・Vポイントは引き続き利用可能で、新Vポイントとして合算することもできる。 では、肝心の還元率は? 「基本還元率はTカード提示で0.5%、三井住友カードの利用で0.5%なので、合わせて1%です。正直、三井住友カードの利用だけでは他社クレカと比べると物足りない水準ですね。 ただしVポイントは対象のコンビニや飲食店で、スマホのタッチ決済を使えば7%還元を受けられます。これなら十分な還元率でしょう」 対象店舗にはセブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、ガスト、すき家、サイゼリヤ、ドトールなど、身近なお店がそろっている。 「ですから、年会費無料の『三井住友カード(NL)』を発行し、対象店舗でタッチ決済を使って7%還元を受けるのがVポイントデビューの第一歩でしょうか」 なお、Tカードはアプリで発行できるし、三井住友カード(NL)はスマホに取り込むことが可能。財布を圧迫することはない。 では、もっとポイントをためたい場合は? 「次のステップは、三井住友FG関連のサービスを多く利用して、特定の対象店舗の還元率を向上させることです。とはいえ簡単なものもあれば、SBI証券や住友生命、SMBCモビットの利用など、ハードルの高いものも多い。そこで、比較的ラクに達成できるものに絞って紹介します。 まずは『Olive』というサービス。これは銀行、クレジットカード、デビットカードなどを一括管理できるサービスです。三井住友銀行口座が必要な上、この口座から利用額が引き落とされるので、ある程度のお金を入れておく必要はあります。 ただメリットも大きく、Oliveアカウントの開設およびログインで1%、Olive利用者向けの選べる特典でさらに1%アップします。中級者にはぜひオススメしたいサービスですね」