本格派4WDのポテンシャルを体感できる「三菱自動車4WD登坂キット体験イベント」【モーターファンフェスタ2024】
「三菱自動車4WD登坂キット体験イベント」はモーターファンフェスタでも人気のコンテンツ
三菱自動車では、モーターファンフェスタのようなイベント会場や自社販売店の駐車場などで、三菱製4WDのポテンシャルの高さを体験できる「三菱自動車4WD登坂キット体験イベント」を開催している。モーターファンフェスタでは、毎年恒例の人気コンテンツとなっており、今年も多くのお客様が訪れてプロドライバーが操る試乗車に同乗し、三菱製4WDが持つ潜在能力の高さを体験していた。 【写真】三菱登坂キットの詳細を見る
「最大傾斜45度の急坂登坂」をはじめ5つのセクションを設置
今回のモーターファンフェスタでは、横方向20度の斜面を横切る「キャンバー走行」、滑りやすい路面状況での走破性を体験できる「4輪制御」、ゴツゴツした岩場のようなイメージの「階段昇降」、3段階の大急坂登坂を体験できる「最大傾斜45度の急坂登坂」、そしてFCM(衝突被害軽減ブレーキシステム)を体験できる「ブレーキ制御」の5つのセクションで三菱製4WDのポテンシャルを体験できるようになっていた。
ドライバーは三菱自動車を代表する増岡浩さんと小出一登さんが担当
この体験イベントは、高度な走行テクニックを要求されるほか、各種アクシデントを防止するうえでも一般の方は運転できない。そのため、今回のイベントでは三菱自動車に所属する7名のプロドライバーの中から、パリダカ2連覇を達成したラリードライバーの増岡浩さんと、市販車の開発テストドライバーやインストラクターを務める小出一登さんが担当。2台用意された試乗車のうちトライトンは増岡さん、デリカD5は小出さんがステアリングを握った。
改めて三菱製4WDのポテンシャルの高さを実感!
いよいよ体験コースへ出て、各パセクションで三菱製4WDの実力を体感する時がやってきた。最初は小出さんが操るデリカD5、次に増岡さんが操るトライトンという順で同乗したが、結論からいうと、どちらも想像以上の走行性能を持っており、改めて最新の三菱製4WDのポテンシャルの高さを実感できた。 では、各セクションでの様子をレポートしていこう。
■キャンバー走行セクション
ここは横方向20度の斜面を横切って、傾いたときの安定性、ボディのねじれ剛性、脚の長さなどを体験するセクションだ。 まず、デリカD5で斜面に侵入すると右後輪が完全に宙に浮いてしまうが、姿勢がふらつくことはなく抜群の安定感を示してくれた。また、傾いたままの姿勢でリアスライドドアを開けてみたが、ボディがねじれる様子は一切なく、閉めるときも何事もなかったかのようにスムーズに元の位置へ収まった。 ご存知のとおり、デリカD5はモノコックボディだが、このボディ剛性の高さには驚きを感じざるを得ない。おそらく、肋骨のようにキャビンを支えるリブボーンフレームが、かなり効いているのだろう。 ずっと以前のことだが、初代パジェロでオフロード走行中にスタックしたことがあり、このときはリアハッチゲートが歪んでしまって開かなかったことがある。ラダーフレーム構造のパジェロでさえ、このような状態だったが、最近はモノコックボディといえども恐るべき進化を遂げているようだ。 一方のトライトンでは、安定感やボディ剛性もさることながら、20度の傾斜でもボディはほぼ水平を保ち、サスペンションストロークの長さが際立っていた。この辺りはデリカD5と異なり、やはり本格的クロカン4WDの本領発揮といったところだ。ちなみに、トライトンの最大安定傾斜角は45度なので、この程度の傾斜ならば何の心配も要らない。