福島大 2027年度から4学部制 行政政策と経済経営統合
現行の3学群5学類から学部制への再編を検討していた福島大は2027(令和9)年度から、行政政策学類と経済経営学類を統合した新学部、教育学部、理工学部、食農学部の4学部とする。新学部の名称や具体的な構想は冬ごろに公表する予定で、地方創生や持続可能な経済の課題をデータに基づき発見、分析、解決できる人材育成を目指す。9日、三浦浩喜学長が定例記者会見で発表した。 新たな組織案は【図】の通り。水素などエネルギー、気候変動への対応など課題解決に特化したカリキュラムを構築する。教育学部は教員不足や志願者減少に対応するため教員養成課程を置いた。付属学校園の改革にも着手し、付属中や他大学との連携体制を強化する。 学部を横断して学べる「融合新領域(仮称)」を新設し、必修科目とする。人工知能(AI)と農業の組み合わせなど、学生の興味や関心に応じて学べる環境を整える。 大規模な全学再編は、2004(平成16)年の国立大法人化で学部制から学群・学類制に改編して以来。文部科学省と協議し、来年3月下旬から4月ごろに、4学部のコースやカリキュラムの詳細、入試について公表する予定。