アマゾンも激安価格を開始か…Temu、SHEINへの対抗策(海外)
ティームー(Temu)やシーイン(SHEIN)は、激安価格でアマゾンに対抗している。 だがアマゾンには、それらを撃退するためのプランがある。自社のディスカウント部門をスタートするのだ。 アマゾンは、さまざまなノーブランドアイテムを、中国からアメリカへと輸送しようとしている。 「勝てないなら、仲間になれ」ということわざがある。 それが、中国のライバルたちを撃退するアマゾン(Amazon)の新たな計画の骨子のようだ。ティームー(Temu)やシーイン(SHEIN)がそれにあたる。 シアトルに拠点を置くeコマース大手アマゾンが、自社のウェブサイト上で新たにディスカウント部門をスタートさせる計画だとThe Informationは6月26日にアマゾンが中国の販売業者に見せたスライドを引用して報じた。 The Informationによるとアマゾンは、さまざまなノーブランドアイテムを、中国からアメリカへ直接輸送したい考えだという。顧客は9~11日で、注文の品を受け取ることができる。 中国の販売業者は、最近行われたアマゾンとの秘密会議で新たなマーケットプレイスで今秋にも製品の受け入れを開始すると告げられたとThe Informationは伝えている。 この動きは、激安価格とアグレッシブなマーケティング・キャンペーンで顧客を釣っているティームーやシーインとの競争が激化していることへの対応と見られている。 「我々はいつでも、新たな方法を探索している。販売パートナーと協力して、これまで以上の品揃え、安さ、便利さで、顧客に喜んでもらえるように」とアマゾンの広報担当者はインフォメーションに語った。 Business Insiderは通常の営業時間外にメールでコメントを求めたが、ティームーとシーインからの回答はなかった。 確かに、競争力のある価格で顧客を勝ち取るのがアマゾンが長年続けてきた戦略だ。 2009年、アマゾンはプライベートブランド、Amazonベーシック(AmazonBasics)を立ち上げた。まずは電池や電源コードのような電化製品を低価格で売り、その後、ペットフードや衣料品など他の製品セグメントへと取り組みを拡大した。 アメリカの消費者が消費に対していかに堅実になっているかを考えると、この戦略は今こそ重要と言えるかもしれない。 4月、アマゾンのブライアン・オルサフスキー(Brian Olsavsky)CFO(最高財務責任者)は記者団に対し、顧客が「多く購入しているのは消耗品や日用品」であり、それらは安くなりがちであることに気が付いた、と語った。
Kwan Wei Kevin Tan