162cmの生源寺龍憲「+30Y」への挑戦! 「クォン教授、僕、どうやったら飛距離伸びますか ?」
【Goodポイント①】軌道がキレイで基礎レベルが高い
スウィングプレーンがキレイで前傾のキープやクラブの動き、フェースコントロールもいい、基礎レベルの高いスウィング。そのおかげで、余計なロスが少なく、身長の割にスピードが出せている。総合的な運動能力が高い証拠。
しかし生源寺としては、さらなる飛距離を求めるうえで、いくつもの疑問や壁を感じているという。「僕はあまり体重移動が得意ではないので、飛ばそうとしてもう少し大きく動こうとするとタイミングが合わなくなるんです。ヒールアップして強く踏み込むとスウィングスピードは上がるのですがインパクトでパワーが逃げて飛距離に結び付かない。スピードの上げ方が悪いのか、スピードアップしたときのコントロールに問題があるのか、その辺に悩んでいます」(生源寺) 生源寺の言葉を受け、クォン教授が指摘したのは、地面反力の“使い方”だ。生み出している地面反力自体は大きいのに、前後軸(体の正面から見た回転軸)での回転力に生かせていないというのだ。
【Goodポイント②】強い踏み込みで地面反力が大きい
切り返しで強く踏み込んで地面を押せており、その後の抜重も上手いので、大きな地面反力を生み出せている。多少の問題点はあるがポテンシャルが高く、少しの改善で飛距離が伸びるはず
【Badポイント①】出力のタイミングが遅くて急激
ダウンスウィングから急激に加速しようとしており、出力のタイミングが遅い。そのせいで運動連鎖が乱れて回転が阻害されているうえ、飛ばそうとしたときほどロスが大きくなっている。
「運動連鎖のスムーズさが少し足りず、ゆっくりバックスウィングして、切り返し後に急激に加速させようとしています。これが地面反力を回転に変換するのを妨げ、スピードアップ時の動きの乱れにつながっている。彼のスウィングなら、ちょっとしたコツで一気に改善され、飛距離が伸びるはずです。これはアマチュアにも多い問題点。まずはここを改善していきましょう」(クォン教授)
【Badポイント②】回転のスムーズさが少し足りない
強い踏み込みで大きな地面反力を生んでいるにもかかわらず、それが上手く回転に結び付いておらず、フォローが詰まり気味でアップライトに抜けており、エネルギーロスにつながっている。 構成・文/鈴木康介 写真/姉﨑正、有原裕晶 協力/ネクストベース・アスリートラボ ※月刊ゴルフダイジェスト10月号から一部抜粋
月刊ゴルフダイジェスト