ビヨンセ、ビルボードのカントリーアルバムチャートでトップを獲得 アフリカ系女性アーティストとして初の快挙
3月29日にニューアルバム『Cowboy Carter』をリリースしたビヨンセ。ビルボードのカントリーアルバムチャートの1位を獲得した。このチャートが1964年1月に始まって以来、アフリカ系女性アーティストがトップに輝くのはこれが初めて。 【写真】おしゃれ歌姫ビヨンセの誕生～最新ファッションまでの変遷ストーリー
今作は同じくビルボードのオールジャンルのアルバムチャートでも初週1位を記録。ビヨンセのアルバムが同チャートで1位をとるのはこれが8作目である。ビルボードによるとストリーミングやセールスを合わせて407,000ユニットを獲得した。これは2024年に入ってから最多。
ビヨンセはこのアルバムの先行シングル「Texas Hold 'Em」でビルボードのカントリーソングチャートのトップも獲得。このチャートを制した初のアフリカ系女性アーティストにもなっている。
これまで白人アーティストが主流だったカントリーミュージック界。ビヨンセの快挙をアフリカ系のカントリーシンガーたちもポジティブに受け止めている。アフリカ系女性シンガーとしてカントリーミュージック界で活躍してきたミッキー・ガイトンは現地時間4月7日（日）に開催されたカントリーミュージック界の祭典、CMTミュージックアワード授賞式でビヨンセのアルバムに次いてコメント。今作のヒットがきっかけで「カントリーにおける黒人アーティストたちの状況が好転することを望んでいる」「今後の様子を見守りたい」と語った。さらに「DEI（多様性、公平性、包括性）に関する多くの委員会が閉鎖されつつあると思う。だからビヨンセのこのアルバムによって会話が続くことを祈っている」。ビヨンセがカントリーミュージック界に参入したことが持つ意味は大きいと語った。
ちなみにビヨンセもこの分野で頑張ってきたミッキーをリスペクト。アルバムをリリース後、ビヨンセはミッキーにブーケをプレゼント。ビヨンセは「私のためにドアを開いてくれてありがとう、クイーン。輝き続けて。愛と敬意を込めて」とカードを添えていた。これからビヨンセやミッキーがカントリー界にどのような変化を与えていくのか、楽しみにしたい。
