森田想、18歳でレッドカーペットを歩く注目女優に。中学生でメインキャストになれなかった悔しさから奮起「すべてがいい経験」
※森田想(もりた・こころ)プロフィル
2000年2月11日生まれ。東京都出身。2018年、『アイスと雨音』(松居大悟監督)で映画初主演。映画『タイトル、拒絶』、映画『放課後ソーダ日和 特別版』(枝優花監督)、映画『朝が来る』(河瀬直美監督)、映画『愚鈍の微笑み』(宇賀那健一監督)、大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(NHK)、『ワンモア』(メ~テレ)に出演。「大和ハウス工業」かぞくの群像『青音』篇のCMやテレビ朝日のPR「未来をここからプロジェクト」にも出演。ヒロイン役をつとめた映画『辰巳』が公開中。
初主演映画は74分間ワンカットで撮影
中高一貫の芸能コースのある学校に進んだ森田さんだが、高2と高3の2年間は一般コースを選択したという。 「高2と高3は、一般コース、勉強するコースに入ってちゃんと学生生活を楽しんだという感じです」 ――一般コースに行って馴染めました? 「そうですね。そこの苦労はそんなになかった気がします。文化祭とかもしっかりやりましたし、楽しかったです」 2018年、森田さんは『アイスと雨音』で映画初主演を果たす。この映画は、現実と虚構、映画と演劇のはざまでもがきながら生きる若者たちの姿を74分間ワンカットで描いたもの。ある町で演劇の舞台が上演されることになり、オーディションで6人の少年少女が選ばれ稽古に励んでいたが、突然舞台が中止になってしまう…という展開。森田さんは森田想役を演じた。 「あの映画もオーディションでしたけど、制作過程的にも結構特殊というか、すごい急ピッチでやったオーディションで、次の日には合否が出て、その次の日には顔合わせをして、3日後にはリハーサルが始まって…という感じでした」 ――オーディションは、プロアマ問わずということだったそうですね。 「はい。本当にすごく急ピッチだったので、その時期がとにかく空いている人というので、アマチュアというか、自分みたいに忙しくなかった人ができた映画だと思います。だから田中怜子ちゃんという女の子は大阪から来た子で、これを機にこの仕事を始めた子でした」 ――74分間ワンカットで撮影すると聞いたときはどう思いました? 「最初の顔合わせのときに言われたのですが、『何を言っているんだろう?』って思いました。どうなるんだろうと思ったんですけど、松居(大悟監督)さんが舞台もやっている方だと聞いて。 私は松居さんのことを映画監督として知っていたのですが、舞台もやっていると聞いて頷けました。実際のリハーサルとかも毎日2週間やって、最後にリハーサル1日、最後のテスト1日、本番1日で撮ったので、成り行きでという感じでした」 ――主演ですからほとんど出ずっぱりで、間違えるわけにいかないというプレッシャーはかなりあったのでは? 「実は1個だけ間違えているんです。間違えているというか、『間違えても続けよう』というコンセプトでやっていたので、そのまま続けました。劇場に1回入るというシーンがあって、紅甘(ぐあま)という女の子と2人で爆弾の話を私がするんですけど、その爆弾の話の例えがグチャグチャになっちゃって(笑)。わからなくなってしまったんですよ」 ――見ていて全然違和感がなかったです。 「紅甘が『何?』みたいなことを言ってきたりしていましたけど、いいやと思って成り行きでそのまま続けたところはあります」