不妊治療の設備購入へ 宇都宮市の病院がクラウドファンディングで資金募る
とちぎテレビ
不妊治療を手掛ける施設の開設に向けて準備を進めている宇都宮市の病院が、設備の購入のため、来週からクラウドファンディングで資金を募ることを決めました。 宇都宮市で唯一、総合病院としてお産を手掛けている済生会宇都宮病院は、医学的理由などで妊娠が困難な夫婦の望みをかなえることで地域に貢献しようと、仮称・生殖医療センターの開設を目指しています。 (済生会宇都宮病院 産婦人科主任診療科長 飯田俊彦医師) 「子どもを作りたいが医学的な理由などで子どもができない方をできるだけお手伝いをすることで、地域に貢献したいと思っています」 センターは早ければ今年11月、遅くても来年1月までの開設を目指していて、不妊外来の開設と生殖補助医療を受けられる設備を整えます。 済生会宇都宮病院は「地域周産期母子医療センター」にも指定されていて、妊娠から出産、乳幼児健診まで一貫して対応ができるなど、妊娠を望む人たちに大きなメリットがあると言います。 (済生会宇都宮病院 産婦人科医長代理 吉政佑之医師) 「不妊症の患者さんは、妊娠してからのリスクが高いことが知られている。それに対しうちの病院であれば、28週から赤ちゃんを産めるような施設が整えられている。そのまま同じ病院で産めるのは、患者さんにとって子どもができたあとの安心・安全につながると思う」 センターの開設に伴い、来週からクラウドファンディングで資金を募ります。目標金額は1千万円で、集まった寄付で、受精卵を育てる機器など不妊治療に必要な機器を購入する予定です。 寄付は済生会宇都宮病院の特設サイトから募り、7月8日から9月30日まで受け付けます。 (済生会宇都宮病院 産婦人科主任診療科長 飯田俊彦医師) 「できれば地域の皆様の経済的ご支援を賜れば、一層の社会貢献ができるのではないか」
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