【小倉記念】ヴェローナシチー鋭伸 佐々木師「このひと追いで変わってくる」「54キロは魅力」
「小倉記念・G3」(11日、中京) 力強いフットワークで状態の良さをアピールした。重賞初制覇を狙うヴェローナシチーは8日、栗東坂路で強めに追われて、4F53秒0-37秒9-12秒1をマーク。佐々木師は「動きは良かったですし、しまいも鋭かったですね。馬体も締まってきてパワーアップしている」とうなずいた。 ここまで12戦して1勝だが、京成杯3着、京都新聞杯2着、神戸新聞杯5着など重賞の舞台で好走してきた。重賞2着の賞金が加算されており、現在は3勝クラス。今回は格上挑戦になるが、師は「スパッとは切れないけど、相手なりに走るから重賞の方がいい。スピードの持続力、どれだけ長く脚を使えるかですね」と見通す。3歳時の実績を考えれば通用する力はあるはずだ。 屈腱炎で1年半の休養明けだった前走は8着に敗れたが、ひと叩きされたことで上昇ムードが漂っている。指揮官は「脚元の不安も全くないし、バランスが良くなっています。このひと追いで変わってくると思います。左回りの方がいいですし、(斤量)54キロは魅力」と期待を込めた。実績馬が再び輝きを取り戻してみせる。