「村長のパワハラでうつ病」賠償訴訟、解決金120万円支払う意向「パワハラ認めたわけではない」
熊本県水上村の中嶽弘継村長からパワーハラスメントを受け、うつ病を発症するなどして休職に追い込まれたとして、元職員の男性(56)が村長と村に計約1500万円の損害賠償を求めた訴訟で、村は男性に解決金120万円を支払う意向を明らかにした。 【写真】中嶽弘継村長
村によると、男性は既に村役場を退職している。村は「パワハラを認めたわけではない」としつつ、今後の訴訟費用や男性の負担などを総合的に判断したとしている。
解決金の内訳は、村が約116万円、中嶽村長が約4万円。村議会は24日に臨時会を開き、村負担分と弁護士委託料の計約290万円を追加する今年度一般会計補正予算案を可決した。
訴状によると、パワハラは男性が公用車の運転を担当していた2016年6月頃に始まり、2時間近く運転を続けていてもトイレ休憩を許されなかったなどと主張。男性はうつ病と診断され、21年6月に熊本地裁人吉支部に提訴した。請求額は当初の計約525万円から増額した。