夏をビニールハウスで過ごすのか… 追いつかない仮設住宅建設 住民は不安
能登半島地震の被災地では、地震発生から4か月以上がたった今もビニールハウスで避難生活を送っている人たちがいます。冬場は暖かく過ごせていたものの、これから暑さが厳しくなるととても生活できる環境ではなくなります。 【写真を見る】夏をビニールハウスで過ごすのか… 追いつかない仮設住宅建設 住民は不安 「夏を前に仮設住宅を」住民たちは不安を募らせています。 石川県輪島市長井町では、今も4世帯・11人がビニールハウスと近くに整備されたインスタントハウスで暮らしています。屋根にはボランティアがブルーシートやアルミのシートを張ってくれていますが、ビニールハウスを所有する保靖夫(ぼう やすお)さんはこれから梅雨や夏本番の暑さを心配しています。 保靖夫さん「仮設を首を長くして待っている感じ。蒸し暑くなる前に入れれば言うことはないけど、8月までにみんなが入れると報道されているが、8月は遅すぎる」 保さんは1月に仮設住宅を申し込みましたが、市からの連絡はないまま、入居のめどは立っていません。 保靖夫さん「仮設住宅に当たれば基礎ができて、何でもできるといえば変だが、いろいろなことをしようと思えばできるけど、この様な状態では何をしようとしてもできないというのが本音。少しでも早く仮設が決まってほしい。みんなも願っている。ましてやこれから暑くなるのでそういう所がいの一番かな」 石川県によりますと、仮設住宅は5794戸着工されていて、このうち4分の1ほどが南志見地区のような木造長屋型になる予定です。県は8月中には希望する被災者全員の入居を目指していますが、保さんが望むような猛暑の前の入居は微妙なところです。
北陸放送