紫の房 風に揺らし 山の斜面に3.5ヘクタールのラベンダー花壇
多可町のパークで19日にオープンイベント
兵庫県多可町加美区轟、山の斜面を利用して一目で花を見渡せるラベンダーパーク多可が、ラベンダーのシーズンを迎えた。19日午前10時から「シーズン・オープンイベント2024」を開く。 牧草地だった荒廃地を地元の人たちが整地し、四季を通じて楽しめる公園にした。5ヘクタールの広さがあり、このうちラベンダー花壇は西日本最大級の3・5ヘクタールで、ラベンダー3種類、2万本以上が栽培されている。 いま咲いているのは5月中旬から6月上旬に花期を迎えるストエカス系のラベンダー。紫の穂を風に揺らしている。 6月の声を聞くとラベンダーの代表品種、イングリッシュ系が濃い香りをあたりに漂わせ始め、6月下旬から7月中旬にかけては、パークの主力品種のラバンディン系が咲き誇る。 オープンイベントは和楽器やバンド演奏などの野外ライブ、軽食や雑貨などのマルシェ、植物を使ったワークショップがある。 ワークショップは講師を迎えての押し花ボールペン作り、苔テラリウム作り。パークの体験講座として人気のハーバリウムディフューザー作り、ロールオンオイル作りといった「香りの体験」ができる。いずれも当日随時受け付ける。 マルシェは園のレストラン・カフェのイベント用メニューのカレーパン、枝豆ご飯などに加え、多可町の「そらまめ農園」の天然酵母パン、高級ハンカチを手掛ける足立織物のタオルハンカチーフ、りんごあめ、靴店のひょうごレザー革製品などが並ぶ。 開園時間は午前9時から午後5時まで。水曜休園で無料だが、ラベンダーシーズンは無休で入園料がいる。基本500円で、花の少ない日は割り引くこともある。電話0795(36)1616。