日本株市場は急騰後の一服商状へ、狙い目は自動車関連
週初は東京でも積雪するほどの寒波に見舞われたが、週後半は徐々に寒さが緩んできた日本列島。日本株相場も週末にかけて急騰した(写真:ブルームバーグ)
前日2月8日までにダウ平均株価が3日続伸し、最高値を更新したことを受けて、半導体関連などハイテク中心に買われ、翌9日の日経平均株価は一時、前日比400円超高となり、34年ぶりに3万7000円台に乗せる場面もあった。とくに、日経平均への寄与度の高いソフトバンクグループ(9984)の大幅続伸が指数を引き上げた。ただ、後場に入ると、3連休を前にして利益確定売りが優勢となり、終値は前日比34円高の3万6897円と上昇幅を縮小して小幅続伸で引けた。 来週(13~16日)の東京株式市場は、3連休明けの4日間営業となる。今週(2月5~9日)の短期急騰に対する警戒感から、利益確定売りが先行しそうだ。14日をピークにして2023年4~12月期の決算発表が一巡することから、週後半は手がかり材料難となる。株価指数先物をめぐる空中戦にもやや疲労感が見られることから、買い手控え商状となりそうだ。 来週の日経平均の想定レンジは3万64000~3万7300円とする。
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冨田 康夫