愛知・名古屋港水族館の新水槽オープン1週間──200種約3000点の生き物楽しめ人気
名古屋港水族館(名古屋市港区)で日本最大級となる200種、約3000点の熱帯魚を展示する「サンゴ礁大水槽」が公開され27日で1週間がたった。初日の記念式典では、河村たかし名古屋市長らが参加し、サンゴ礁大水槽で「ダイバーコミュニケーション」が初披露され、水槽内のダイバーとの交信などを楽しんだが、その後も冬休みとあって、多くの来場者でにぎわっている。その注目の水槽とはいったい、どのようなものなのだろうか。
水槽のモチーフはオストラリア・グレートバリアリーフ
「サンゴ礁大水槽」は幅14メートル、奥行き24メートル、深さ5.5メートルの大きさで、名古屋港水族館の南館では最大となる水量640トンを誇る。オーストラリア沿岸のグレートバリアリーフをモチーフにした模型を配置し、ユニークな姿をした色とりどりの魚たちが遊泳を見て楽しむことができる。 水槽に泳ぐ生き物のうち、60種約300点が初展示に。背面に白い模様が東雲(しののめ)のようにあるエイの仲間「シノノメサカタザメ」や、ヒョウ柄の模様を持つ「ヒョウモンオトメエイ」など、特徴的な生き物も多い。 1Fには来館者がくぐれるトンネル部分、3Fに水槽を上から覗けるスペースを用意するなど、展示方法も工夫した。名古屋港水族館広報の小川さんは「水槽を単に横から眺めるだけではなく、上下からの観賞ができるように配慮しました。より自然に近い状態で見られます」とおすすめする。水槽内では飼育が難しい生体サンゴの飼育もしており、そちらも見どころとのことだ。
来館者からは「美しくてキレイ」と好評。水族館からは安堵の声が
名古屋港水族館館長の日登弘さんは「名古屋港の水でサンゴを飼うことに挑戦する」などと話し、同展示の概要を来賓者に向けて説明した。 河村市長らによるテープカットの後は、水槽の中にいるダイバーがカメラで撮影した映像をモニターで映す「ダイバーコミュニケーション」を初披露。ダイバーが来館者に向かって手を振るなど、水槽を隔ててコミュニケーションをとる様子が見られた。 同館を訪れた名古屋市在住の66歳夫婦は、新しい水槽を見て「美しくてキレイですね。日本各地にある水族館に引けをとらないレベルになったと思う」と感慨深くコメント。また、1ヵ月に5回は同館へ訪れるという愛知県・海部郡蟹江町在住の親子は、「今まででの名古屋港水族館じゃないみたい。新しいお気に入りのゾーンになりそう」と嬉しそうに話していた。