富山・奥田神社をディスコに 31日、DJイベント、音楽で交流を タテヅカさん「楽しんで」
●コロナ禍で納涼祭中止、縮小 富山市奥田本町の奥田神社で31日午後1時から、DJによる音楽イベント「神社DEディスコ」が開かれる。コロナ禍で中止や規模が続いた地元の納涼祭を盛り上げようと、拝殿前にDJの機材を置き、参道の空間を「フロア」に見立て、音楽を通じて住民同士の交流の機会にする。 イベントは富山市内在住のDJ、タテヅカ2000さん(51)=入善町出身=と妻のタテヅカナギサさん(35)が、奥田神社の二宮啓宮司(68)とともに企画した。神社横の駐車場で開かれる地元の納涼祭に合わせ開催する。 毎年開かれてきた納涼祭は、コロナ禍で2020年から3年中止となり、昨年は規模を縮小して実施しており、再び多くの住民に楽しんでもらおうとDJイベントを開くことにした。DIYクリエーターのヨッタンさん(高岡市)による子ども向けワークショップも開かれる。 タテヅカさん夫婦は以前東京を拠点にイベント企画や音楽活動をしていたが、コロナ禍をきっかけに富山に戻った。20年に射水市で子ども向けのDJ体験を行ったところ好評で、23年からは県内の小中学校や専門学校、福祉施設などで同様の活動を続けている。 参加者同士のコミュニケーションや音に乗せた感情表現を通して、学校に行きづらい子どもたちの支援にもつながっているという。 タテヅカさん夫婦は神社で遊んだ子ども時代を振り返り、「神社とDJという意外な空間を楽しんでもらい、ご近所付き合いのきっかけにしたい」と話した。