山車の位置をリアルタイムで あす19日から開催の川越まつり 昨年は56万人以上が来場 川越の秋の風物詩 山車だけでなく混雑状況も確認できる
情報処理サービス業のタカインフォテクノ(本社・埼玉県川越市)は、運営する同市の秋の風物詩「川越まつり」で運行される山車の位置をリアルタイムで追跡するスマートフォン向けアプリ「川越まつりナビ」にまつりの概要や歴史が学べるページを追加した。快適に川越まつりを楽しんでもらいながら、本来の姿や意味も知ってもらうことを狙い、拡充した。 昨年の川越まつりの様子【写真1枚】
ナビは2016年にリリース。各山車にGPS端末をくくり付けて位置を追跡。町内を練り歩く山車の位置を発信する。トイレやパーキング、屋台村などまつり施設や、アプリ使用者の位置情報を基にした混雑状況もアプリ内で確認できる。 開発とその後の運用は別会社だったが、運営コストの課題などもあり、地域貢献も兼ねて昨年から同社が引き継いだ。 ダウンロード数は昨年一年間だけで3万件を達成。計6万件以上となっている。担当者は、「川越まつりナビが提供する機能で、まつりを楽しみつつ、歴史や概要の理解も深めてほしい。活用してもらいながら、まつりを楽しむ契機になれば」と話している。 ■客56万人超 川越まつり、スマホ位置情報から来場数が判明(以下昨年の来場者数のまとめ記事) 川越まつりを主催する川越まつり協賛会事務局の川越市は26日までに、今年の来場者数が昨年より1万3千人減の56万1千人だったと発表した。まつりは14、15日に行われ、18台の山車が巡行。昨年は新型コロナウイルスの感染防止対策として、山車同士がはやしを競う曳(ひ)っかわせなどに制限を設けたが、今回はコロナ禍前とほぼ同じ開催方法に戻った。
日ごとの来場者数は、14日が34万2千人、15日は21万9千人だった。感染拡大による2年間の中止を挟み、3年ぶりに催された昨秋は、市制施行100周年を記念して全29台の山車が参加。初日が30万9千人、最終日は26万5千人が来場した。 今回、1日目は前年比で3万3千人増えたものの、2日目は同4万6千人減少。前回が両日とも好天だった一方、今年は15日が昼過ぎまでやや強い雨に見舞われ、神幸祭と市役所前山車巡行が中止となった。市観光課は「天気が回復した夕方以降は大勢の人でにぎわったことから、昼間の雨が影響したのではないか」とみている。 市が推計値を発表する来場者数は、昨年から調査方法を変更。スマートフォンの位置情報を基に出している。