大谷翔平選手、悲願へ…ワールドシリーズで「ドジャーズ」と「ヤンキース」が過去優勝した年の「米国実質GDP成長率」、驚愕の結果【解説:エコノミスト宅森昭吉氏】
メッツとのリーグ優勝決定シリーズ第6戦を勝利で飾り、4年ぶりとなるワールドシリーズ進出を決めたドジャース。大谷翔平選手の悲願でもあるワールドシリーズと、米国経済の「実質GDP成長率・平均」には意外な関連性があるようです。本稿では、景気の予告信号灯となり得る身近なデータとして、63年間続くメジャーリーグの「リーグ優勝チーム」と「米国実質GDP」の伸び率の関連性を取り上げます。エコノミスト・宅森昭吉氏の解説をみていきましょう。 【早見表】毎月1万円を積み立て「預金」と「NISA」を比較…5年~40年でどれくらい差がつくか
4年ぶりに「ナショナルリーグ優勝」を果たしたドジャース
大谷翔平選手は10月20日(日本時間21日)のメッツとのリーグ優勝決定シリーズ第6戦で2安打1打点と活躍し、ドジャースは10対5で勝利しました。これでドジャースは4勝2敗となり、4年ぶりにナショナルリーグを制し、ワールドシリーズ進出を決めました。 ワールドシリーズを目指してエンゼルスからのドジャース入りした大谷翔平選手が、移籍1年目で悲願を達成しました。大谷選手のパドレスとの地区シリーズの成績は5試合で、20打数4安打、打率2割、1本塁打、4打点、0盗塁でした。メッツとのリーグ優勝決定シリーズの成績は6試合、22打数8安打、打率3割6分4厘、2本塁打、6打点、0盗塁と活躍しました。 ワールドシリーズでの、西海岸の大都市を本拠地にするドジャースの対戦相手は、アメリカ最大の都市ニューヨークに本拠地に置くヤンキース。東西の大都市を本拠地とする人気球団同士が対戦するのは、1981年以来43年ぶりです。この年は4勝2敗でドジャースがワールドチャンピオンになりました。 ドジャースが本拠地をLAに移してからの戦績は2勝2敗 1903年のワールドシリーズ開始以来、ドジャースは今回で22回目の進出になります(リーグ優勝は25回目。1890年、1899年、1900年にも優勝)。ワールドチャンピオンには7回なっています。ドジャースは1988年に6回目のワールドチャンピオンになってから2017年まで、29年間ワールドシリーズから遠ざかっていました。2017年はダルビッシュ有投手と前田健太投手がドジャースに在籍、2018年は前田投手が在籍し、両年ともワールドシリーズに進出しましたが、いずれも敗退。 コロナ禍で短縮シーズンとなった2020年に、32年ぶり7回目のワールドチャンピオンに輝きました。ドジャースの出場回数はともにナショナルリーグ最多で、メジャーリーグ第2位です。 一方、アメリカンリーグを制したヤンキースは今回で41回目の進出。過去27回ワールドチャンピオンになっています。出場回数と優勝回数はともにメジャーリーグ最多です。 ドジャースがニューヨークのブルックリンを本拠地としていた時代も含め、これまでワールドシリーズで11回対戦し、ヤンキースが8回、ドジャースが3回ワールドチャンピオンになっています。ドジャースが初めてワールドチャンピオンになったのはブルックリン時代の1955年で、このときの相手はヤンキースでした。 ただ、ドジャースが本拠地をロサンゼルスに移した1958年以降はワールドシリーズで4回対戦し、ヤンキースが1977年と1978年の2回、ドジャースが1963年と1981年の2回優勝と、ワールドチャンピオンをわけあっています。