歴代首相が顔をそろえた「アウトレイジ」風から9人の候補の顔をあしらったバージョンになった自民党総裁選のポスター（撮影・中山知子）

　自民党は13日、12日に告示された総裁選（27日投開票）のポスターの新バージョンを公開した。 　さきに発表されたポスターは、安倍晋三氏や小泉純一郎氏ら歴代総理総裁の姿を大小ちりばめたモノクロのもので、色合いや顔の配置、雰囲気が北野武監督の「アウトレイジ」のポスターに酷似していると賛否両論になっていたが、この日、党本部1階玄関脇に登場した新バージョンは、総裁選に出馬した9人の顔をあしらったもの。赤をバックに、1人1人が演説している様子の写真で構成した。 　以前のアウトレイジ風のポスターは「時代は『誰』を求めるか？　THE MATCH」のキャッチコピーだったが、今回は「日本を、新しい未来へ。」とシンプルなものに変わった。「THE MATCH」のコピーは変わっていない。 　同党の平井卓也広報本部長は12日、ポスターについて「明日から未来型のものに変えます」と話していた。 　これまでのアウトレイジ風ポスターについては、衆院議員や宮崎県知事を務めた東国原英夫氏（66）がテレビ番組などで「あれは師匠のパクリですよね。まあ～パクリです。レイアウトとかも」と指摘。映画を監督したビートたけしも今月1日放送のテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」で「全員悪人って書いてあんの？全員悪人って書いたら、総裁選まずいだろ」と、笑いながら指摘していた。