2月の訪日客、コロナ後過去最高に 欧州も回復基調
日本政府観光局(JNTO)の訪日外客数推計値によると、2024年2月の訪日客数は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行前となる2019年同月比7.1%増の278万8000人で、2月の過去最高を記録した。今年はうるう年だったことや、2023年は1月だった旧正月が2月だったことなどから、コロナ禍以降で最多となり、国・地域別では台湾とベトナムの2市場で単月の過去最高を更新した。出国した日本人は36.2%減の97万8900人だった。 JNTOが重点市場としている23市場のうち2019年同月を上回ったのは、単月の最高記録を更新した2市場を含め19カ国・地域。韓国、香港、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、インド、豪州、米国、カナダ、メキシコ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、中東の17市場で2月の過去最高となった。 欧州はロシア領空を迂回(うかい)し通常よりも飛行時間が増加していることが影響し回復が鈍化していたが、断続的な円安などが戻りを後押しした。また、回復が鈍かった中国は前月までコロナ前の半数程度の戻りにとどまっていたが、2月は旧正月(春節)により6割を超えた。
Yusuke KOHASE