今季絶好調のバルセロナ 復調の要因は「マシンのようだ」と敵将も驚くプレイスタイルの変化
国内リーグでは首位
今週末に第9節が行われる今季のラ・リーガでは、バルセロナの好調ぶりが目立っている。ここまで7勝1敗勝ち点21で首位に立っていて、前節こそオサスナに2-4で敗れて開幕からの連勝がストップしたが、その試合の3日後に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第2節ではスイスのBSCヤングボーイズ相手に5-0で大勝。国内リーグで得た自信と勢いに陰りは見えない。 [映像]UEFAチャンピオンズリーグ バルセロナ対ヤングボーイズ ハイライト 好調の最大の要因は、今季から指揮を執るハンジ・フリック監督の存在だろう。両ウイングがサイドに張り続けるなど各ポジションの役割が固定されていたシャビ・エルナンデス前監督の頃と比較すると、今のバルセロナは状況に応じて各選手がポジションを変える流動性と運動量が格段に増している。 このバルセロナの変化については、対戦相手も驚きとともに称賛している。今季のラ・リーガ第6節でバルセロナと対戦して1-5で敗れたビジャレアルのマルセリーノ・ガルシア・トラル監督は、スペインのラジオ局『El Larguero』とのインタビューの中でバルセロナについて以下のように語っている。 「今のバルセロナは、とてもよく走るインテンシティの高いチームだ。良く走って優秀な選手達が揃っていて、さらに特別なアイディアがあって早い段階で良い結果が出たとしたら、彼らがマシンのように見えるのは当たり前のことだよ」 「私にとって驚くべきことは、クレ(バルセロナサポーターの愛称)が今のバルセロナのスタイルに魅了されているということだ。かつては代えがたい遺伝子のようなものがバルセロナには存在していたと思うのだが、今の彼らはボール保持を攻撃のため、相手をやっつけるためにやっている」 バルセロナは、今月下旬の23日(現地時間)にCLリーグフェーズ第3節バイエルン・ミュンヘン戦、26日にラ・リーガ第11節レアル・マドリード戦を控えている。この2試合はバルセロナの真価が問われる重要なゲームとなるが、今の彼らなら連勝する可能性も十分にある。
構成/ザ・ワールド編集部