【高校サッカー鹿児島全力応援】受け継いできた“ピッチ外”での活動「鹿児島城西」を応援したい5つのこと
4.応援される愛されるチームを目指す「This is JOSEI」
「ピッチ外の活動をここまで信じているのは城西だけ」そう語るのは鹿児島城西のキャプテン藤吉選手。 鹿児島城西では「応援される愛されるチーム」を目指し、朝の挨拶運動や清掃活動を毎週行っています。新田監督は「ピッチ外活動での人との関わりが人間性を高め、仲間や相手へのリスペクト、プレー、すべてに繋がる」と話します。 選手権地区大会では、2年生8人がスタメンに名を連ねることが多く、選手や3年生の不満が大きかったと言いますが、キャプテン藤吉選手の声掛けなどでチーム一丸となりました。それも日ごろの活動がもたらした成果かもしれません。
5.1番・キャプテン 立ち上がった蒼き守護神
鹿児島城西の守護神はキャプテンでもある藤吉純誠選手。チームが苦しいときに率先して声掛けを行うなど、精神的支柱の役割も担います。 選手権地区大会でも素早い反応と読みの深さで対戦相手の決定機に何度も立ちはだかりました。ただ、今年の夏、高校総体・県予選の決勝などで敗戦が続き「敗因は自分。サッカーをやめたい」と母親に吐露した時もあったと話します。 「今までサッカーを“やめたい”と思うことはなかった。あの時のことを思い出すと苦しい。逃げ出したかった」 藤吉選手の言葉を聞いた父親は、福岡の実家からすぐに鹿児島に向かい、藤吉選手に「やめたいならやめていい。逃げたいなら逃げていい」と優しく言葉をかけたと言います。 しかし、「こんなにも支えてくれる人がいるのに自分がここでくじけてはいけない。仲間が全国に行くチャンスを自分が崩したのだから逃げ出すわけにはいかない」 家族の支えによって再び立ち上がった藤吉選手。県予選決勝では神村学園の猛攻を幾度となくファインセーブでしのぎ、チームを全国へと導きました。 心に期すのは、次なる全国の舞台での躍動です。 鹿児島城西の初戦は12月29日に行われる金沢学院大学附との1回戦。8大会ぶりの出場となる蒼きイレブンに注目です。 (取材・文 高校サッカー選手権民放43社/鹿児島読売テレビ)