輪島の仮設住民におせち 金沢の料亭「山乃尾」
輪島市マリンタウンの仮設住宅団地で30日、約90世帯におせち料理が届けられた。金沢市東山1丁目の料亭「山乃尾」が提供し、被災から1年を迎える住民は、正月の雰囲気を味わえると感謝した。 山乃尾の本谷達弥主人が、能登で被災者支援活動を続ける社会福祉法人佛子園(白山市)の雄谷良成理事長と知り合いだったことから考案した。 おせちの重箱には、健康長寿や子孫繁栄を願うエビや数の子などの料理が詰められている。受け取った福島裕見子さん(56)は「うれしい。新年がいい年になればいいと願いながら味わいたい」と喜んだ。 本谷さんは「いつもと変わらない気持ちでお正月を過ごしてもらえればうれしい」と話した。